誰は彼時の袖引き娘
by 日幟
「はー泳いだ!やっぱたまには海もいいねえ!」
元気な声に気付いて目を覚ます。海水浴に来たものの体力おばけのツレに
付き合いきれず一休みしていたら寝入ってしまったらしい。
日除けのターフから突き出していた両脚のヒリヒリと灼けた感覚を煩わしく思いながら
むくりと上半身を起こす。外はもう日も暮れかけて夕焼け色に染まっている。
ほどなく人影がひとつこちらに近づいてくる。ツレこと幼馴染の蓮歌だ。
「はーいただいま!お兄ぃが寝てる間にだーれもおらんくなったよ?もう帰る?」
そうだな、と小さく相槌しながらターフから顔を出して、俺はギョッとした。
ニコニコ手を振りながらぺたぺたとこちらに歩いてくる蓮歌は―――何も身に付けていなかった。
海から上がってシャワーを浴びたのか。競泳水着の形に綺麗に日焼けした肌に水滴を纏っている。
身長の割に大きく実った乳房、その先端に突き出した桜色の乳首、秘所を申し訳程度に覆うつやつやとした陰毛。
いま蓮歌が片手に握りしめている水着の、小さな布切れに隠されてるべき場所が、あられもなく夕陽を浴びて
濡れた輝きを放っている。
バカ、何やって―――。思わず言いかけた俺の口に水着を持つ手をあてがい塞ぐと蓮歌が小声で囁く。
「ウチは、もうちょっとここでお兄ぃとおりたいなぁ…ダメかな?」
いつもの屈託ない元気な笑顔が、スッと目を細めた悪戯っぽい表情に変わる。思わず喉を鳴らし唾を飲み込む。
視線を落とすとしゃがみこんだ蓮歌の秘所は、明らかに水とは違うとろりとした粘液に濡れている。
俺の股間の逸物も既にいきり立ち、ゆったりしたハーフパンツの上からも形が分かるほど硬く反り返っていた。
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