おばさんちの近所のおんなのこ
by もっさうめし
「今晩は服を身に着けて寝てはいけないよ。」
その日の夕方、パセリはおとうさんから、へんなことを言いつけられました。
「どうして?」
「『いいおよめさん』になるためのおてつだいをしてくれる妖精さんがくるからだよ。」
「え!本当?」
パセリは有頂天です。
「はやくよるにならないかな。」
:
夜更け。
「約束のものだ。」
「はい、たしかに8000クローネいただきました。娘には何もつけないで寝るように言ってありますんで。」
「そうかい。」
「旦那は妖精ってことになってます。」
「妖精?」
「ええ、『いいおよめさん』になるためのおてつだいをする妖精です。」
「はは、おまえ、最低だな。」
「旦那、娘の体を売る親に上等なのがいるとお思いですか。」
:
今宵、彼女の部屋の戸は開かれる。
それは、彼女の望む『いいおよめさん』になる道へは続くことがない…。
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