科学探偵団 くいしんぼう担当のおんなのこ その4
by もっさうめし
※リマスターしました。
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食事が終わり。何個かのケーキのお代わりの後、私からのプレゼントを渡す。
「ありがとう、これ、秋子ちゃんがお料理上達するように。」
小さめの料理ナイフのセット。「Akiko」と名前を入れてある。
離れても、料理の才能は伸ばしてほしいという祈りを込めて。
:
「おじちゃん、手紙呼んでくれた?」
「あ、ああ…。」
あいまいに答えながら。テーブルに例のアルバムとネガを置く。
「うわぁ。これ全部あたし?」
「そう、秋子ちゃんの全部の写真だよ。見たことなかったよね。」
ページをめくるたび、あかくなっている。
自分がどんな風に撮られていたのか、はじめてわかったのだろう。
最後まで見た後、話しかける。
「聞いてもらいたいことがあるんだ。」
「なに?」
「アルバム見てどう思った?」
「恥ずかしかったけど、エッチじゃない。あたしかわいかった。」
「ほかに何か気付いたことはない?」
「最近のがない…。」
「ネガはあるんだ。でもプリントしてない。」
「どうして?」
「おじちゃんが小さい女の子を好きなのは気付いているよね。」
「…。」
「秋子ちゃんは大人の体になった。だから…。」
「興味がなくなったの?」
「そういうこと。」
「嘘ね。あたし表情を読むのがうまいのよ。」
そう、下手な嘘だ。
「とにかく、この写真は処分しようと思う。」
「え?」
「燃やしてしまおうと…。」
バン!
机に手をついて立ち上がる。
「これはあたしの思い出でもあるのに!なんでそんな簡単に!」
「秋子ちゃん…。」
「おじちゃんはそれで、なにもなかったことにできるの?!あたしにはできないよ!」
「…。」
「あたしはおじちゃんが好きなの!大好きなの!嫌いならふって!」
「…。」
「もういい!」
そう言うと飛び出して行ってしまった。
泣かせた。大人の理屈で傷つけた。
上着をもって探しに行こう。
外は暗く寒い。今の彼女の心の色を思わせた。
:
彼女は科学探偵団の集会所に来ていた。
ひろこちゃんのうちに泊まるといった手前、家には帰れない。
口裏を合わせてもらったひろ子ちゃんのうちに行くには遅すぎる。
寒さをしのげそうな場所はここぐらいだった。
「秋子ちゃん。」
だれかが声をかけた。
-つづく-
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