休校一時預かり
by 永松平蔵
友人の娘を預かる事になった。
独り身の(ロリコン)男に娘を預けるなんて、猫に鰹節を預ける様なものだ。
頼らざるを得ない事情というものがあったのだろう。
その点において同情はする。
理性において同情はするが、本能においては劣情が抑えられない。
彼女とは何度か会った事がある。
ただ彼女がその事を覚えているかは微妙な所だった。
私が会った時よりもずっと彼女は美しくなっていた。
緊張した面持ちで佇む彼女に、私はなるべく柔和に話しかけ、引き取った。
家に着く途中言葉を数回交わしたが、全く溝が埋まる気がしない。
まぁ、時間はたっぷりあるのだ。
はやる気持ちを抑えつつ、私は紳士であれと自らを律した。
糸口を見つけられたのは存外早かった。
部屋に入るなり、並べられたフィギュアや漫画に彼女は興味を示したのだ。
私は彼女の趣向を計りながら、彼女との距離を詰めていく。
彼女はどうやら背伸びをしたい年頃らしい。
私はそっと彼女の気持ちを擽りながら、お酒を勧めた。
「え…。良いの?…でも苦いのとか嫌だよ?」
「大丈夫、これはジュースみたいなモノだから。ほら一口飲んでみ?」
「…っ!ほんとだ。ちょっとジュースと違うけど…」
「大人の味だろ?」
「…うん。美味しい…かな」
そうして、すっかり酔った彼女の肩をそっと優しく抱き寄せる。
潤んだ瞳はもう、大人の色気を漂わせていた。
この作者のDL同人作品
おすすめのDL同人作品
同人作品PR