AKIBA-2049-01
by ばりかん
AKIBA-2049…。
前世紀は家電の街だったが、世紀末には萌えが台頭。カオスな街となった。
そして更に30年、カオスさは度合いを深め、自作PCとアンドロイドの複合体が売られるようになった。
男性型、女性型、成人、ショタ、ロリ…。
屈強なボディガードから従順なセクサロイド…合法的に性的充足を満たすことも可能になった。
もちろん、少女型のセクサロイドもいる…。
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俺は"n"、しがない某専門学校生だ。
ルックスもノーマル、専門学校に行ってるとはいえ成績もパッとしない。年齢が彼女居ない歴だ。
だが、ありがたいことに田舎からの仕送りは結構ある。
ワンルームとはいえ都心にアパートを借りられるという額をもらえるのは有難い。
だが俺はこっそりとアパートのグレードを落とし、家賃を浮かせることにした。
目的はAKIBAで従順なセクサロイドを購入するためだ。
やはり買うならグラマーなボディの女性型がいい。
知能チップは多少劣っても見栄えさえ良ければ。
そして性的な手練手管を散々インストールするのだ。ああ、思っただけで逝きそうだ!
「って、思ったのにな~、なんで少女型のセクサ…アンドロイド買っちゃうかなぁ俺?」
と、俺の左手を掴んでいる小さな手が少しこわばる。
そう、今は帰りの電車の中、俺は"彼女"をお持ち帰りしている最中なのだ。
店で見たあられもないほぼ全裸の少女型のセクサロイドに何故か見惚れてしまい、
店員の手練手管(そっちかよ!)で購入してしまったのだ。
実はそのアンドロイドは、昔、密かに好意を寄せていた従妹にそっくりだったのだ。
残念ながらその子は幼くして病気で亡くなってしまった。
俺は自分に何かしてやれなかったのか、最近まで悔やんでいたのだ。
そこへ彼女そっくりなアンドロイド…俺は"彼女"の瞳に…おかっぱ頭に…そして小さな躰に
すっかり魅了されてしまった…。
型番は2世代前のType-n。主に孫代わりに老夫婦などが可愛がる型だ。基本型に性的機能は無い。
それを魔改造してセクサロイド化したものだという。
流石に全裸のままでは俺が捕まるので店側で下着とワンピースを用意してくれた。
あとは通販等で俺が服を買い揃えてやるしかない…。
などと逡巡してると、また小さな手が今度は俺の上着の裾を引っ張る。
「ん?どした?」
俺はまるで従妹と話すように、優しく尋ねる。
「あの、マスター、私、どこに?基本座標からかなり離れてる…。」
「ああ、これから俺の家に行くんだよ。わかる?」
「でも、お店の番は?」
「その仕事は解かれたから。新しい仕事は俺のうちで暮らすことだよ。」
「新しい…仕事…。」
"彼女"は自分の立場を理解したらしい。俺の手をそっと握り、
「…これから、よろしく…。」
と、そっと囁いた。
そろそろ降りる駅も近い、俺はこの小さな"彼女"との新しい生活に少し心をときめかせていた。
…もちろん、性的な意味で。
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