中学生裸神輿【ラフ】

by kasuga39

数えで十五の丸裸の若衆や娘衆らにより、
ヒメガミの憑代となる稚児役の童女をまたがらせた御神体を、
市内を横断して本社へと奉納する当市の裸神輿の行事は、
21世紀の現在も地元こども会に受け継がれております。

素裸に揃いの鉢巻とねじり襷だけを締めた少年少女たちが、
天冠ひとつの清らかな姿の童女を固定した百貫神輿を担いで、
汗みずくになりながら市内を練り歩くこの夜祭りは、
当市の夏の風物詩のひとつであります。

稚児役となる童女は、地元小学校から数え歳で八歳の女子児童が、
担ぎ手となる若衆娘衆は、同じく地元中学の男女生徒から選ばれます。
最初は、おっかなびっくり御神体にまたがっている稚児役の女の子も、
祭りの三日間、毎晩のように息を揃えて揺さぶられ続けるうちに、
すっかり担ぎ手のお兄さんお姉さんたちになついてしまうのだとか。

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pixivに投稿した絵のラフ。
ペン入れした時に余計な自制心が働いて、完成版では上の女の子は削っちゃいました。