終戦から月日が経ち
by 野城まさる
終戦から随分月日が経ち
戦時中に敵将の子を孕んだアイクの腹は、大きく実り臨月を迎えようとしていた。
そうして、日に日にある思いがよぎる。
孕むなら”あの男”の子供を授かればよかった…と
帝国の総司令官、亡くなった自分の父親に面影を重ねていたあの男のことを。
惹かれていた、今ならわかる。
でもこの身になった今では、その感情はもう遅かった。
「馬鹿だな…今更気がつくなんて」
当時、女だということをかたくなに認められなかった俺が…自ら相手(男)を求めることなんて
出来るはずもなかったろうに。
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