［艦これ］鎮守府の風紀が乱れているようです。 ―時雨・夕立―
by 柚子桃
「じゃあ始めるね、時雨ちゃん」
「うん。よろしく、夕立」
呉鎮守府深夜。とある駆逐艦の部屋では、二人の少女がパソコンの前に腰を落ち着けている。
彼女らの恰好は乳房や陰部を露出した卑猥そのもので、特に時雨は肛門に玩具を仕込んでおり、一際厭らしい。
夕立が手に持った端末を操り、何かしらの操作を行うと程無くしてディスプレイの画面が切り替わる。
「よしっと……問題無いっぽいよ、時雨ちゃん。皆に私達の事、見えてるよ」
「あ、もう始まっちゃってる？ え、えっと、こんばんは？ でいいのかな？」
「あはは、それで大丈夫だよ、時雨ちゃん。皆、こんばんはー」
画面――正確には、パソコンに取り付けられている小型のカメラに向かって二人は笑顔で手を振る。
直後、ブラウザのチャット欄に大量のコメントが流れ始める。そのどれもが二人の容姿を称賛する言葉ばかりで、また欲望を隠そうともしていない。
「ふふ、皆待ちきれないっぽいよ、時雨ちゃん。ちゃんと見せてあげて？」
「うん」
コメントを代弁する夕立に従い、時雨はゆっくりと両足を立ててそのまま左右に開いていく。そして見せつけるようにカメラに向かって軽く腰を突き出す。
その瞬間、流れ続けていたコメントの速度がより加速していく。
理由は単純明快。スカートの下には秘部を隠すべき下着は無く、その下の肛門には玉が連なった玩具が仕込まれている。しかし何よりの原因は、両太腿の裏に書かれている文字列だ。
そこに書かれている、明らかな売春を示す言葉達は時雨の可愛らしい容姿も相俟って画面の向こうの男達を興奮させるには十分である。
「ちゃんと読めてるかな？ そこに書いてある通り、僕の処女を買ってくれる人を募集するよ。ケツマンコの方も結構拡張したから、一緒に使ってくれると嬉しいな」
「可愛い時雨ちゃんの処女、うんと高く買ってね！ 夕立からのお願いだよっ！」
淫猥な格好に無邪気な笑顔はそれだけで男を魅了する。それを示すように、コメント数もどんどんと伸びていく。
「オークションは放送が終わるまで続けるから、皆よろしくね」
時雨がカメラに向かって手を振ると同時に、コメントの流れる速度が若干ながら緩和される。それは放送を見ている視聴者の幾何かがオークションに参加し始めている事を示している。
その様子を眺めている夕立がおもむろに時雨にしな垂れかかり、右手を時雨の胸へと伸ばす。
「それじゃ、オークションに参加してない人とか降りちゃった人とかはその間退屈っぽいよね？ だから、その人達にも楽しんで貰えるように、これから私と時雨ちゃんでレズエッチするよー！」
「えっと、うん。そういう事だから、時間いっぱいまでよろしくね」
夕立は先程胸に触れていた手を動かし始め、時雨の顔に唇を寄せ、軽く触れさせる。
唇の感触を感じた時雨は顔を横に向け、そのまま唇を重ねる。それと同時に自身の右手を秘所へと伸ばし、指先で膣の入口に溜まった愛液を掻き混ぜるように刺激し始めた。
「ん、ちゅ、ちゅぅ、ちゅ……」
お互いが唇を吸う度に音が響き、時雨の下半身から立つ音も相俟って淫らな二重奏を奏でている。
二人がキスを交わしている様子はカメラからでは丁度横からとなり、時折伸ばされる舌同士の触れ合いが良く見えている。
一時的に途絶えたコメントも再び速度を増しており、ひとつひとつ読んでいてはとても追いつけない程となっていた。
少女同士のキスは程無くして終わり、夕立が時雨の横に並ぶ位置へと移動する。そうすると当然それまで見えていなかった夕立の肢体が露わになる。
そしてその瞬間、流れるコメントの様子が少しだけ変化する。
「皆、見えてるっぽい？ 夕立の肢に書いてる通り、時雨ちゃんの貫通式が終わったらそのまま乱交オフ会にしちゃうから、来れる人は皆来てくれると嬉しいっぽい！ 最高に素敵なパーティーにしようね！！」
「あ、ついでにセフレになってくれると嬉しいかな」
夕立の言葉の通り、そこに書かれていたのはオフ会の趣旨や場所、時間等である。
その事についての反応がコメントに流れ始めた事を確認した夕立は行為の再開とでも言うように、片手を下へと伸ばして時雨の菊座に埋まっている玩具の先を掴む。
「じゃあいくよー、時雨ちゃん」
「う、んっ、あっ、あ、ふああぁぁああぁぁぁぁぁあぁっ――――！！」
そして力任せに夕立が玩具を引きずり出した途端、時雨は絶頂に達して全身をがくがくと震わせ、処女膣から透明な液を迸らせる。
玉玩具を抜かれた時雨のアナルはぽっかりと開き、直後、ひくひくと物欲しそうに動き始める。
「ふふ……時雨ちゃんのアナルに夕立の指あげるから、いっぱいしゃぶって」
「あぁ、あぁあぁぁぁっ、イイよ、夕立っ、ケツマンコ、気持ち良いよっ！」
まるで遠慮など知らないかのように夕立は指を三本アナルに突き入れ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながら内部を掻き混ぜる。
夕立の三指が蠢く度にその上の女性器からは淫液が零れ、それが垂れて夕立の指に絡まって潤滑油となり、より動きは激しくなる。
「おおあぁぁあっ！ ケツ穴、キモチイイイイィィイィっ！！ 頭、おかしく、なるうぅぅうううぅ！！」
拡張し、開発された時雨のアナルは最早性感帯そのもの。夕立の指が中で蠢き。肉棒のように出し挿れされると時雨の口からは獣のような喘ぎ声が出ていく。
時雨の腰が本人の意志とは別に動き始め、積極的に快感を貪ろうとした直後。
「このまま時雨ちゃんをケツアクメさせるのもいーけど……」
夕立はゆっくりと指を抜くと、時雨の腰の上に跨るように自身の腰を乗せる。
「私もそろそろ気持ち良くなりたいっぽい」
夕立が腰を前後に動かす度に合わさった淫肉同士が擦れ、溢れた愛液が床に垂れて染みを作る。
カメラの前で行われる美少女同士の濃密な淫行。いつしかコメントの速度は開始当初よりも落ちていたものの、それは決して視聴者が減った事を意味してはいない。
むしろ逆――この光景で自慰を行っている男がそれ程多いという事を示している事に他ならない。
そうして二人の少女が幾度かの絶頂に達していると放送時間は終わりを迎え、二人は画面の向こうのまだ見ぬ相手に向かって手を振る。
その後、二人楽しそうにオークションのアドレスを開くのだった。
