妄想オナニー少女
by 煙真
設定
***
「さてと、それじゃ帰るか」
HRも終わり、俺は彼女に声をかけた。
「ご、ごめんね…その、今日も予定があるから…」
彼女は申し訳なさそうな顔をして言った。
「えー!? またかよー!」
ここ最近、彼女の様子がどうもおかしい。俺と付き合っているということは、別に誰に隠しているわけでもないので、一緒に帰ることに抵抗があるわけでもない。
「予定予定って…一体なんの予定なんだよ?」
「…ごめんね」
その言葉がかえって俺をイラつかせ、不安にさせた。
「な、なんだよごめんって。そんなに言えないことなのかよ?」
「…うん。ごめんね」
また彼女は謝る。これではなんだか俺が彼女をいじめているみたいで気分が悪かった。
そもそも、言えない予定があるというのはともかく、俺と一緒に帰ることさえできないというのはどういうことだろうか?
…つまり、この学校のどこかにその”予定”があるということだろうか。
「そういうことだから…」
「ああ、わかったよ。んじゃ、俺は先に帰るから」
「ごめんね…」
「そう何度も謝るなって。それじゃ、また明日」
「うん。またね」
問い詰めたい気持ちもあったが、俺は教室を後にした。そして、校舎から出ることはなく、身を隠して彼女が出てくるのを待つことにした。
「……」
待つこと数十分。ようやく彼女が教室から出てきた。しかし、荷物は何も持っていない。
彼女に見つからないよう適度に距離を保ちつつ、俺は後ろから尾行する。廊下を進み、階段を上がり、彼女が訪れた場所は1年の教室だった。
中の様子を注意深く調べると、やがて教室の扉をゆっくりt開けた。
(こんなところにいったい…何の用があるっていうんだ?)
彼女にバレないよう、ゆっくりと近づく。すると…。
「ん…ああんっ…」
「!!」
かすかにだが、声が聞こえた。それも、テレビやパソコンの画面の中でしか聞いたことのないような声が。不安と焦燥に駆られ、心臓の鼓動が早まる。
「○○くん…ああ、気持ちいい…」
彼女が発しているとは思えない声。思いたくない声。しかもその声は、”僕ではない誰かの名前を呼んでいる”。
(まさか…そんな、まさかっ…!)
信じたくない。そんなこと。彼女の予定の正体が…そんな!
「○○くんのおちんちんが…パンツ越しに…ああっ…」
(くっ…!!)
このまま教室に飛び込みたい。飛び込んで、彼女のそこに欲望を擦りつけている誰かの顔面をぶん殴りたい。
でも、できない。そうしてしまえば、俺が彼女のことを信じていなかったことがバレてしまう。いや、本当にそれが理由だろうか?
「○○くん…ああ、○○くぅん…!」
彼女がその見知らぬ男の名前を呼ぶたびに、俺の心がゾクゾクするのを感じた。
怒り、嫌悪感、悔しさ、悲しみ…。
いろんな感情がドロドロに混ざり合っていた。そして、認めたくないことだが、彼女が他の男の名前を呼んで喘ぐ声を聞くたびに俺は、興奮してしまっていた。
(くそっ…くそっ……!)
情けない気持ちでいっぱいになる。いったい、教室の中では何が起きているのだろう。男の声は聞こえてこないが、俺はその男の名前を忘れるないだろう。
***
…ていうか、○○君悪くないんですけどねっ!!(`・ω・´)
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