ある冒険者の末路
by シロミネ
黄金暦88年 7月。
獣人種討伐に赴いた冒険者達が巣の最深部で生存者を発見した。
記録を調べた結果、4ヶ月前に同所で全滅したPTの一員 リーズ=ラドクリフと判明。
意識は混濁し会話は不可能であったが、膣・肛門の裂傷、右乳頭への重度の咬傷をはじめとする
重傷を負っており、救出までの間に凄惨な陵辱を受け続けていたことは明らかであった。
さらにおぞましいことに、幼いエルフの腹は無残に膨れ上がっていた。
出発時、リーズに妊娠していたという記録はなく、獣人種による強姦の果てに受胎と推測。
このため死こそ慈悲との意見も出たが、獣人種の生態を知る貴重なサンプルとして慎重に回収。
医療ポッドに収容された。
ヒトの女性が獣人の仔を出産したと思われる例はいくつか報告されているが、いずれも発見時には死亡している(分娩負荷、および捕食による)。
今回は母体が未成熟であることもあり、出産を生き延びる可能性は0といってよいであろうが、
生きた母胎が回収されること自体極めて貴重であり、堕胎処置は見送られた。
獣人の成長は早く、出産予定は約2ヵ月後と推測される。
24時間体制でサンプリングされるデータからは、胎児の急速な成長が刻々と伝わってくる。
願わくば彼女の犠牲が、獣人研究の大きな礎とならんことを。
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