【オリジナル】エンコーガール葵ちゃん
by 玄武
「今日は半額でいいよ」
「え?どうして・・・」
「ちょっとやりすぎちゃったし、お金目的じゃないからね。娘になにか買ってあげたら」
M.Mさん(仮名)とは三回目だったけど、幸せそうな家族がいるのにこんなことをしてるってことにすこし熱くなっちゃっていたのかもしれない。
プレイ中に家族のことを持ち出すなんて、最低だ。
「じゃ、じゃあ次に葵ちゃんと会う時のために貯めとこうかな、ははは・・・」
「家族に使えって言ってるの!いい加減バチ当たるわよ」
「でも、家のなかじゃ俺なんかのけ者で、優しくしてくれるのなんて葵ちゃんだけだよ」
「いい年してべたべたしてる娘のほうが少ないわよ。家族だから気を使わなくていいんじゃない。とにかく、なんでもいいから買って帰りなさいよ」
ー翌日ー
「青井ちゃーんおはよー」
「優子ちゃん、おはよう。あれ、その髪留めどうしたの?」
同級生の水島 優子の髪には、私のと似た赤い髪飾りがあった。
「昨日お父さんが買ってきたんだー、いつもそんなことしないのに、えへへ、なんかお揃いみたいだね!」
「へー、よかったじゃない・・・。そういえば、優子ちゃんのパパってなんて名前なの?」
「まもるだよ、水島 守」
「いいパパじゃない。そうだ、こんど遊び行ってもいい?」
「いいよ、絶対来てよね!」
面白いことが起こるかもしれない。私は、口元の笑みを押し殺しながら彼女と学校へ向かった。
つづけ
おすすめのDL同人作品
同人作品PR