現実でもサキュバスには逆らえない

by yasha

ついに対峙した魔王は夢の中に出てきたあのサキュバスだった。
しかし勇者には夢の中の記憶は封印されておりそのことに気付かない。
すると勇者が旅の途中で商人から買った腕輪がサキュバスの手元に瞬間移動する。
その瞬間身体の力が急に失われ勇者はその場にへたり込んだ。
勇者が夢の中でサキュバスに吸収された魔力と生命力が腕輪に転送されていたのだ。
夢の記憶も無く腕輪を肌身離さず付けていた勇者はその事に気付けず、突然の事に頭が混乱してしまう。
それを待ったいたと言わんばかりにサキュバスの瞳が妖しく光り勇者と目が合った。
瞬間、勇者の頭の中に夢でもサキュバスとの記憶が一気に流れ込み混乱と憔悴しきっていた勇者は夢の自分と現実の自分が混ざり合い思考が定まらない。
そして、サキュバスがスッと足を勇者に向ける。
目の前にいるのは倒すべき相手……そのはずなのに勇者の股間はガチガチに怒張しサキュバスの足から目が離せない。
フラフラと立ち上がった勇者はゆっくりとサキュバスへと歩を進める。
眼前にいるのは全く身構えようとしない魔王。
このまま手に握られた大剣を魔王へと振り下ろせば全てが終わる……しかし勇者はその場に膝から崩れ落ち、魔王の足へと顔を近づいていき……