ニジエスマートフォン版

2026-02-01 11:45:58 に投稿
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被虐の女賢者クレア

by 猫又小町

 樹木の隙間を縫って日光が差し込む、自然豊かな森。その中を、深緑の葉より明るい緑色の髪をした可憐な少女が進んでいく。
 薄暗い森の中に降り注ぐ陽の光はどこか幻想的で……少女は長旅の疲れも忘れ、森林浴を楽しむ余裕を見せていた。
 足取りも軽やかに少女が森の中を進んでいくと……。

「わぁ……! 何て綺麗な泉なのかしら……」

 少女の目に飛び込んできたのは、透き通る水を湛えた小さな泉。
 木々の間にぽっかりと空いたその空間は、水面に差し込んだ日の光が反射してキラキラと輝いて見える。その眩い美しさに、少女は目を奪われて感嘆の声を漏らした。
 泉に駆け寄った彼女は水辺にしゃがみ、その透き通った水を両手ですくって口に流し込む。心地よい冷たさが身体に広がり、喉だけではなく、全身の疲れが吹き飛んだ。
 一息ついた少女はしばし泉を見詰め……。

「賢者への転職の儀式の前に、ここで身体を清めさせてもらいましょう」

 神秘的な泉に魅入られた彼女は、そこで水浴びをして身体を清める事に決めた。
 周囲に人影がない事を確認すると、肩に纏っていた赤いマントを脱ぎ、続いて腰周りを締めている革ベルトをゆっくりと緩める。そして賢者を意識して用意した白いワンピースがスルリと地面に滑り落ちると、美しい純白の下着が露わになる。自身の恥部を覆い隠す1枚の布。彼女はそれさえ脱ぎ捨て……。

「ふぅっ……少し汗を掻いてしまったわね……」

 窮屈に押し込められていた豊満極まる双丘はようやく訪れた開放感に、溜め込んでいた汗を撒き散らしながら跳ね踊る。
 我ながらはしたない巨爆乳。少女は頬を赤らめながら、汗ばんだ身体を捩う。
 少女の胸は、丸めて売られている " くもいと " よりも更に大きく膨らみ、美しい曲線を描いている。ひどく蟲惑的なその乳肉は、これまで幾人もの男の視線を奪い、魅了してきた。下半身では乳房に負けず劣らずの大きな尻が、まるでスライムのようにぷるんっと揺れ動いている。しかしそれらを支える胴体はキュッと引き締まり、無駄のない肉付きでなだらかに括れている。
 まだ十代後半の、少女と大人の中間にあたる可憐な乙女にはアンバランスにさえ感じる淫靡な肉体は、彼女にとって誇りであると同時にコンプレックスを抱くものでもあった。
 足に履いていたタイツと靴も脱ぎ捨て、一糸纏わぬありのままの姿となった少女は、恐る恐る泉の水面につま先を近づけ、ゆっくりと全身を入水させた。

「はぁ~……冷たくて気持ちいい~♪ 旅の疲れが癒されるわ」

 泉に身を沈めた少女は全身を包む冷たい水の感触に、思わず溜息を吐きながら恍惚の表情を浮かべた。森を歩き、疲れで熱を帯びていた全身が、ひんやりと優しく冷却されていく。
 彼女は水中で両手足を伸ばしながら、身体を動かして蒸れていた女体に纏わり付く汗を洗い流す。特に豊満な胸の谷間や、大きな尻の割れ目は蒸れやすい。汗を入念に落そうと、少女は己の尻肉を手で開き……。

「んぅっ……はぁあっ……♡」

 女体の恥部に感じる冷たい刺激に、彼女はぶるっと身震いして艶っぽい吐息を漏らした。
 まるで舌で舐められるような感覚に思わず溢れた、紛れもない“雌”の声。そんな自分の声に、少女は顔を赤らめる。
 すると少女の背後の草むらが、ガサガサッと音を立てた。

「……っ! だ、誰っ! そこにいるのはっ……!」

 油断していた彼女は慌てて豊満な乳房を押さえ、身構えた。必死に恥部を隠そうととしているようだが、豊かに実った肉の果実は彼女の細い腕ではとても覆い隠せず、ほのかにピンク色をした乳輪がはみ出している。
 立ち上がった少女の女体から滑る水の音が、バシャっと周囲に響き渡った。ピリついた空気の中、一瞬の静寂が辺りを包み……。

「ピキーっ!」

 草木の間から顔を出したのは、一匹のスライムだった。
 くりくりとした可愛らしい目で自分を見つめる、か弱き小さな魔物。脅威も特に感じない。少女は緊張を解き、乳房から手を離した。

「なんだ、ただのスライムか……もしかしてあなたも、ここの水を飲んでいるのかしら。水浴びに使ってごめんなさい」

 魔物とはいえ、敵意のない生物を無闇に攻撃はしない。少女はスライムに謝罪しながら穏やかな表情を見せると、スライムもぷるぷると揺れながら彼女に這い寄る。
 だがその様子は、決して穏やかではなかった。慌てた様子で少女に寄り添う姿は、どこか助けを求めるような仕草にも見える。液状の身体の至る所に傷が入り、小枝や砂利が痛々しく突き刺さっていた。

「……どうしたの?」

 その刹那、スライムの背後からもう一匹、巨大な魔物が姿を現した。

「グルルァアアッ!!」

 毛むくじゃらの巨大に大きな牙を持った猪の魔物……オークだ。どうやらオークは、このスライムを追ってここまで来たらしい。恐らく誤って縄張りに入り込んでしまったのだろう。
 突進するオークの足に踏まれそうになるスライム。自身の死を予感し、目を見開いて恐怖に鳴き叫ぶ。

「ファイアっ!」

「グォオッ!?」

 少女が素早い詠唱で魔法を唱えると、彼女の手の平から大きな火球がオークに向かって放たれた。その直撃を受けたオークは、仰け反って足を止める。

「ウィンドっ!」

 足元にいるスライムに当てないよう注意しながら、少女は次の呪文を放つ。

「オッ!? オ、オオォォォ……」

 突如として巻き起こった突風に、オークは遥か彼方に投げ飛ばされた。あれだけ遠くに飛ばしてしまえば、数日は帰って来れないだろう。
 少女は一息つくと、周囲に視線を送ってスライムを探す。

「ぴ、ぴきーっ……!」

「よかった、無事みたいね。怖い思いをさせてごめんなさい。ヒール」

 怯えた様子で縮こまっていたスライムを暖かな回復呪文が包み、傷を癒していく。スライムは安心した様子で笑顔に戻った。

「ふふっ……あ、そろそろ私も行かなくちゃ。これから賢者になるの。儀式の前にこの泉のお陰で身を清められてよかったわ」

 懐いた様子のスライムにそう言って笑い掛けた少女は、ゆっくりと泉から上がって濡れた身体を風魔法で軽く乾かす。
 スライムは彼女の揺れ動く大きな乳房や尻を不思議そうに見つめていた。逸れた仲間のスライムでも思い浮かべているのだろうか。
 少女は再び下着を身につけ、白いワンピースを着て腰のベルトを締める。

「じゃあね。もう襲われないように気を付けるのよ」

 ぷるぷると震えるスライムに小さく手を振った彼女は、赤いマントをたなびかせながら再び森の中を歩き始める。そんな少女の姿を、スライムは名残惜しそうに見送った。


 だが……。

「……ふ~ん……賢者にねぇ……」

 強くて優しい魔法使いの少女を見つめていたのは、無邪気なスライムだけではなかった……。

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