サキュバス化した村のシスター
by くろろーむん
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村に迫ったサキュバスを追い払うための戦闘が佳境に入った頃。
サキュバスが逃げる最中に放った呪いの呪文に、
わたしは引っかかってしまいました。
衣類は溶け落ち、頭には角、背には羽根と尻尾‥‥
対象を同族‥‥サキュバスにする呪いを受け、
わたしは村の郊外で途方に暮れることに。
解呪を試みてもそれなりに強固な呪印のようで。
見習いのわたしではどうにもならず、村の神父様に頼るしかないようです。
しかし、生まれたままのこの姿。
せめて目立たぬ夜までこのままやり過ごそうかとも思いましたが。
‥‥呪いの効果の一つか。
心の内から。グツグツと。邪な感情が増幅していくのを感じてしまい。
このままではまずいと意を決し、私は村の中の教会へ向かうことにしました。
「な、その姿、サキュバスか!?村には入れさせないぞ!」
当然、村の門番さんが気付きます。
「わ、わたしです!すみません、通してください!!」
この姿を見られる恥ずかしさをこらえ、
わたしが村のシスターであることを伝えました。
「し、シスター!?え、な、そのお姿、は‥‥?」
幸いにも体躯と声色に変わりはなかったため、
わたしであることは伝わってくれました。
‥‥目の前のこの姿がわたしであることが分かってしまうのは
ある意味大問題でしたが。
「サキュバスの呪いに引っかかってしまい‥‥!
い、急いでますので、失礼しますっ!」
門番さんを何とかやりすごし、逃げるように村に入りました。
‥‥しかし、教会は村のほぼ中央にあったため。
「え、サキュバス!?」
「いやあれはシスターさん‥‥!?え、何で‥‥?」
「いやそんな‥‥ていうか、なんか濡れて‥‥?」
「ごめんなさいごめんなさい!!通してください!!!」
素っ裸で村中を駆ける恥辱を、味わう他ありませんでした。
‥‥その感覚を気持ちいいと思ってしまったのは
呪いのせいです。そうに違いありません。
「ぐすっ‥‥神父様‥‥助けてください‥‥」
村中に痴態を目一杯晒した後。
半べそをかきながら、わたしは教会のドアを叩きました。
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