イラスト練習その30の彩色練習18
by 主 麻利
ぐぽっ、ぶぽっ、と唾液が空気の音を立てる。
じゅるっ、じゅぷっ、とと唾液が水気の音を立てる。
「んぷっ、んぶっ、んうっ、んぐっ……!」
その隙間を埋めるのは、苦しげな女の声。
頭を押さえつけられているのではない。
腰を前後されていてもいない。
白井は自ずから男の股間に顔を埋め、自ずから男の股間で顔を前後させていた。
唇が陰茎を滑り、口の輪が陰茎を締め付け、口内で舌が陰茎に絡みつく。
頭の動きに合わせて行われる口淫は、的確に男の性感を刺激し続け、射精へと導く娼婦のそれ。
ここに囚われて、もう数週間。
繰り返された調教により、白井は既に『そこまでのこと』を行えるようにされていた――行えるように、成っていた。
「んぐっ、んうっ、んふっ、んんんっ……!」
口内に伝わる熱が強まり、陰茎の太さが僅かに、しかし確実に増大していく。
近い。
何が。
わかる。
わかっている。
わかるようになってしまっている。
「んんっ、んんっ、んんっ、んんっ……!」
苦しげだった声は、いつしか鼻に抜ける吐息に変わっていた。
白井は諦観とともに『その時』を待つ。
薄い胸の内側に響く、甘い期待を自覚しながら。
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