妊狼と群れの糧
by kie
「遅いお昼ご飯、持ってきたよ!」
いつも通り両親の寝室に入るともうすっかり見慣れた光景が繰り広げられていた。
3日ほど前、母は意気揚々と自分がつきっきりで父様の「お世話」をするから邪魔はするな、と言い出した時、兄弟姉妹達と共にまたか、とため息をついた。
今、その結果はご覧の通りである。
仲の良い父様と母様は、邪魔が入らないと、こんなふうに三日三晩は続け様に平気でまぐわい合っている。
「父様とちび達は...大丈夫か。相変わらずかあ様のを飲み放題だもんね〜......」
父様と昨年母様が産んだ仔達は、母様の両胸に実った熟して汁を並々と蓄えた極上の果実に仲良くむしゃぶりついている。その果汁はトロトロと糸を引くほど粘り気が強く、甘みとコクの深い味をしている。もちろん栄養はたっぷりだ。
「もう、一番お世話されてるのは誰なのよ〜……そっちの口からいくら食べたって、お腹が膨らめば膨らむほどかあ様ますます腹ペコになるんだから......はい、今日の遅い昼ごはんは乳のシチューだよ〜」
母は、こちらには焦点を合わせないまま、こんな状況でもうまい食事を口内に注ぎ込まれるのを感じると、牝牛のように、舌を動かして味わい、ゆっくりと咀嚼して飲み込んでいく。口の端からは、ぼたぼたと白い汁がこぼれている。
「それにしたって、ちょっと食べ過ぎなんじゃないのぉ?」
我が子の不平に抗議するように、膨れ上がった両の乳房と、二の腕、尻、太もも、下腹にたっぷり付いた贅肉がだぷん、だぷんと跳ねる。母様は、丸々膨れ上がった身体の大きさと重さを持て余して、釣り上げられた鯉のように、口をぱくぱく、身をくねらせてされるがままだ。まあ、子を産み育てるために栄養をたっぷり蓄えたふくよかな身体が必要なのは本当なのだろう。
「あふぉっ♡!、あおっあおっあおっ♡……..あほぉおぉおおおぉおおおおおおぉぉぉンっ♡」
父様が思い切り精を注ぎ込む動きに合わせて、母様がとびきりみっともなくて、幸せそうな遠吠えをあげた。
それは、母様が47回目のお産の口火となる陣痛を起こす、数時間前のことだった。
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