陽昇学園 地球防衛組 お肉屋さんのむすめさん
by もっさうめし
あの日のことは忘れない。
:
夕立。
運わるく、雨宿りできそうな影もない。
走って雨をしのげそうなところを探す。
商店街。
軒下を借りて通り過ぎるのを待つがさらにひどくなっている。
「飛鳥くん。」
聞き覚えのある声。
「石塚さん?」
彼女は僕の命の恩人。
みんなはポテトと呼んでいるけど、僕は「石塚さん」と呼ぶ。それぐらいの礼儀はわきまえている。
「しばらくやまないわよ。」
「そうだねぇ。」
「びっしょりじゃない?家で雨宿りしてきなさいよ。」
「ほんと?助かるよ。」
:
「コロッケ。ウチのあまりものだけど、よかったら食べて?」
「ありがとう。」
「はい、タオル。」
「ありがとう。今日はお店お休み?」
「うん。なんだか、知り合いのスーパーの人手が足りなくてふたりとも手伝いにいっちゃんたんだ。」
「うわ、全部びしょ濡れだ。」
「ねえ、おふろはいっていけば?その間に洗濯して乾燥機にかけてあげる。」
僕はお言葉に甘えることにした。
僕が風呂場に入ると、脱衣所で音がした。
次の瞬間、彼女風呂場に入ってきた。
「えへへ、あたしもはいっちゃお。」
やわらかそうな体。僕は以前彼女に抱きつかれたときの柔らかい感触を思い出していた。
僕は視線を逸らす。
「石塚さん、胸が…。」
「いいのいいの、見られても。これお肉だし。あたしまだセーリないから、男の子と一緒だよ。」
めざとく彼女はぼくの股間の変化に気づく。
「あたしの裸で?なんだかうれしいな。じゃあもうすこしサービス。」
タオルをはずす。
「飛鳥くんどうかな?あたしの。変じゃない?」
「しらべないとわかんないよ。」
クールなそぶりで返事する。
「じゃあ、調べてよ。」
:
僕にはない女の子の体の部分。指でやさしく開く。
「きれいな色だね…。」
さっきとは変わって、はずかしいのか彼女は黙ったままだ。
上から順にゆびで辿っていく。
「ここが、クリトリスだよね。さわったことある?」
小さく首を振る。
皮をかぶっているけど大きくなっているのが感じられる。
ふれるとちいさく息が漏れた。
「ここが尿道口かな。」
その小さな穴は心臓の鼓動に合わせて、ぴくん、ぴくんと震えている。
「ここが位置的には膣口だと思うけど…ふさがってる?」
「え?」
「たぶん、ここに穴があるはずなんだけど…、おへそみたいになってふさがってるよ。」
「だって、処女膜があるんだものふさがってるのは…。」
「ふさがってたらセーリはどうなるのさ。処女でも穴はあいてるんだよ。ひと月に一回おなか痛くならない?おしっこ出にくくなるとか。」
「…そういえば…ある。」
「きっと、セーリは来てるんだよ。でも出口がない。」
「なんで…。」
「うーん…、可能性としてはもともと穴がちっちゃくて、それがお肉に押されて癒着しちゃったのかなあ。見た感じ、おなかの中にはつながってそうだし。」
「あたし…病気なの?」
彼女は泣きそうだ。
「大丈夫だって。お医者さんいけば治るよ。」
「やだっ!」
突然の大きな声。
「あたし、飛鳥くんだから見せたんだよ!飛鳥くんが治してよ!」
「ちょっとムチャ振りがすぎない?」
「…おねがい、たすけてよ。」
彼女がなみだをうかべて懇願するのを見て、僕は決心した。
「できるところまではやってみるよ。」
:
指で、舌で、すこしづつ癒着をはがしていく。
それにこたえるように滑りをよくする液が彼女のからだから出てくる。
そして、チューリップの花のような形の小さな穴がみえるとともに、赤黒い液体がゆっくりと流れ出ててきた。
彼女から出るおとなの証を見て、僕はやり切ったと思ったのだった。
:
彼女がシャワーで体の内側をきれいに洗うのを見ている。
「おめでとう。これでおとなだね。」
「ありがとう。でも、これは秘密にしといてよね!」
「もちろん。」
「ねえ、飛鳥くん、治してくれたお礼をもらってくれない?」
「なに?なにかくれるの?」
「あたし。」
僕を事故から守ってくれたときのようにやわらかな肉体がぼくを押し包む。
今度は僕も彼女を抱きしめる。
あの日からきっと僕はずっとこうしたかったんだな。
:
彼女の表情が変わっていくのを見るのが楽しい。
僕は僕が開いた場所をもう一段階大きくひろげることになった。
彼女との秘密の場所に少しの傷を残しながら。
:
そして。
僕らはこどもじゃなくなったのだった。
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