お絵描きAIと児童ポルノの話

by 九州外伝

pixivにもAIドローイングの作品がどしどし投下されてきて戦々恐々としとるところですが、Ｒ１８ロリ作品のクオリティを見ていると むしろ「これが発達する事で児童ポルノの抑止に効果あるんじゃないか？」という気持ちにもなってきています。

というのも、先日からとあるポルノサイトにガチの児童ポルノがいくつか流出していて（一応日本のサイバー警察相談サイトには通報したものの、サーバーが海外なのでどうにかできるかどうか）、それらを見ていて「あっ、先進国では法規制されているけれど、児童ポルノの製造"それ自体"はスマホひとつで簡単に出来てしまうんだ」と改めて気付かされた、という経緯がありまして。

確かに、日本や先進国では児童ポルノは社会悪として法律で厳しく規制されてはいるんですが、それはそれらの国が「政治的・社会的混乱をきたしておらず、社会が貧困に疲弊しておらず、法律が社会や市民生活を守るものとして機能している」という好条件のもとにある、という事が大前提になっていて初めて成り立っているとも言えます。
日本でも、一世紀前までは寒村の住人が口減らしを兼ねて子供を売る事が珍しくなかったし、現在でも金銭的に窮した女性が最後に行き着くところは性風俗産業だったりします（中には事実上の人身取引の場合すらある）。
現在の日本の社会環境であるからこそ児童ポルノ禁止法は「多くの一般国民の支持と協力を得て成り立っている」わけで、仮に日本社会が極端な貧困に陥ってしまった場合、「生きていく事」と「子供の権利」を天秤にかける場面が発生しないという保障はなかったりします。
それが「特殊な技術や才能がなくとも、スマホ一つで簡単に"商品"を製造できる」となれば尚更です。それ以外に必要な材料は「人権をないがしろにされた社会的弱者」がいればいい。
某漫画の悪役いわく「子供など世界中のどこにでもいて、勝手に増え」て、そして。社会を成り立たせ動かしているのが"大人"である以上は"子供"の権利は容易に剥奪できるものでもあるんです。「子供は自分の力では生きていけないのだｋら、大人に従っていればよい」というのは、私達が無意識下で「どうしても持ってしまう常識」なのですから。

そういった粗悪乱造される児童ポルノに対して、残念ながら絵師の作るロリエロ絵やロリマンガは製作時間や労力で絶対に及ばないし、たとえ粗悪乱造だとしても「本物の児童」を使っている児童ポルノは一定のクオリティが約束されていると言えます。
つまり、今までは「児童ポルノ」こそがロリエロ作家にとっての最大の敵だったとも言えるのです。
児童ポルノが禁止されている社会だからこそロリエロ作品に価値がある、という皮肉な状況にあるとも言えます。
本題に戻ると、もし「実際の児童ポルノを作るくらいに簡単に、ほぼ無償で短時間で充分ヌケるロリエロ作品を得る事が出来る」としたら、どうでしょうか？
誰もリスクを抱えてまで「本物の児童ポルノ」を売買しようとは思わないし、市場が無くなれば児童からの性的搾取が「商品」として成り立たなくなり、その製造も激減するんじゃないでしょうか？
もちろん、ＡＩドローイングが様々な問題を抱えている事は否定できないし、これからも問題は生まれてくるでしょう。
少なくない人達がＡＩイラストに良くない感情を抱くのも理解できます。
しかし、もし、ＡＩドローイングに「現実の誰かを救う」事が出来るのならば、その可能性は潰されるべきではないと、個人的には思う次第であります。