【悔】
by ケーモネーター(KWN)
『ーー駄目だッこれ以上我慢できないッッ‼』
俺は相棒であるルカリオの手を掴むや否や、人気のいない近くの男子トイレへ急いで駆け込み、一番奥の個室に入り鍵を掛けた。
閉鎖された狭い空間内で反響する荒々しい息遣いと高鳴る鼓動。
主人の咄嗟の行動に一瞬動揺した様子だったが、(漂う卑猥な波動を感じ取ったのか)張り詰めていた表情は直ぐに解け、いやらしい目で俺の顔を凝視する。
それを見て俺は相槌を打つかのように頷き、透かさずベルトを緩ませ、下着ごとズボンを下ろそうとしt
《ピンポンパンポーン》
突如鳴り出すチャイムに思わず驚く。
〘Cブロック決勝戦の出場者、○○さんは速やかにリング会場へ向かって下さい。〙
場内にアナウンスが響き渡る。
ハッと我に返った俺は、ずり下がった下着とズボンを急いで穿き戻した。
『何をやっているんだ俺はッ!』
技の使用は一切許されず、己の業(わざ)のみで戦うポケモンの格闘競技【Pokémon The X(cross) Fight〔通称:P.X〕】
俺はそのP.X選手として世界一のチャンピオンになる事を夢見て、少年時代からの相棒ルカリオと共に数々の鍛錬に励み、且つトレーナー達とのバトルを熟す日々を送っていた…。
(無論、俺と相棒が寝床を共に過ごしていく中で関係を持った事は想像に難くないだろう。)
ーそして俺たちは、年に一度開催されるプロテストに満を持して出場し、なんとか決勝まで上り詰める事ができた。
《なんとか》というのは、苦戦を強いていた訳ではなく、寧ろ試合は快調に進み、それもこれも俺の相棒がこれまで培ってきた努力の賜物に他ならない。…その問題とは"自身"にあった。
実は、開催までの一週間は四六時中鍛錬に打ち込むべく、俺は相棒との肉体的禁欲生活を余儀なくされた。
その為、相棒の引き締まった豊尻が視界に入るだけで、ズボンから突き破る勢いで反応する息子さんに度々手を焼き、悟られないよう秘密裏に自慰行為をしてやり過ごしていた…。
ーそして開催当日、今日この日の為に精進してきた日々を思い返しながら試合に臨み、(お尻に気を取られないよう)一心不乱にエールを送り、相棒を鼓舞する事だけに専念した!
…が、長い間ご無沙汰だった性欲は、不覚にも決勝を前にピークを迎えた…。
〘ー繰り返します。Cブロック決勝戦の出場者、○○さんは直ちにリング会場へ向かって下さい。〙
『今ならまだ間に合う!』
俺は会場へ向かうべく、早々とベルトを締め直し、ドアノブに手を伸ばし鍵を開け、後ろにいる相棒に目を向けた!
あぁ…なんという事だ。相棒はその場を微動だにせず、それどころか、便器に跨がりあの豊満なお尻を突き出しながら、〖チャームボイス〗の如き甘えた鳴き声で誘惑してきたのだっ‼
まるでその姿は、発情期真っ盛りの淫れ狂う“雌犬”そのものであった!
その光景を見た瞬間、俺は悟った。
そう…相棒もまた俺と同じく、今日の日まで平常心を装い、性の衝動を必死に堪えていた“獣(けだもの)”に過ぎなかったのだ。
火種を蒔いてしまった俺は、後悔の念に駆られる思いで胸がいっぱいになった。
《夢》か…《相棒》か…。
二択を迫られていた俺には、もはや選択の余地はなかった。
ケツ意を固めた俺は、再び個室に戻り鍵を締め、落ち着いた手つきでベルト、ズボン、下着の順に下ろす。
そして、相棒のお尻を両手でがっちり鷲掴み、愛液滴るケモノま〇こへ亀口いっぱいに溢れんばかりのガマン汁を密着させ、脈を打ちながら今にもはち切れそうなチ〇ポを《ずぷり》と一気に挿入した…!
⦅………⦆
〘リング会場へ戻られない場合は“棄権”と見なします。Cブロック決勝戦の出場者、○○さんは速やかにー〙
ー不意に流れ出すアナウンス。
だが、既に解き放たれた“性”と“欲”が交じり合う二人の前では、最早それは何の意味も為さなかった…。
⦅……………⦆
ー密室内に充満していく淫乱混じりの湿気。鳴り止まない濁音が木霊(こだま)する。
腰を打ち付ける度に相棒のお尻が波打つ様はまさに絶景であり、それを眺め興奮すると同時に、腰の勢いは更に激しさを増していった…。
⦅…………………⦆
ー腰突きが止まれば、それを合図にもう片方が強弱をつけながら活動を始める。
それを交互に繰り返しながらも、俺は抜かずに相棒の膣(なか)へ何度も射精した…。
⦅………………………⦆
ー(どれ程出したであろう)出し入れする度、淫水で満ち溢れた大量の白濁汁が俺の肉棒を伝って滴り、次々と便器の中へ溜まり込んでいく…。
次第に息を切し始める両者。朦朧とする意識。
しかし、お互いの欲求は一向に治まる気配を見せず、どちらかが尽き果てるまで交尾は続いた…。
⦅……………………………⦆
ーふと見上げると、小さな小窓からは橙色の光が差し込んでいた。
<おーい、そこに誰かいるのか?>
どうやら施設を巡回中の警備員が、奥の個室だけドアが閉まっている事に気づいたらしい。
そして、まるでフィナーレを迎えるかのように近づいてくる足音。
俺はその場を凌ぐ為、大便真っ最中の芝居を即興で演じ、終わり次第すぐに退出する事を張り上げるような声で伝えた。
すると警備員の足音が手前でピタリと止み、反対方向へ徐々に遠ざかって行った。
耳を澄ませ、気配が無くなった事を確認した俺は、深い吐息をついた後、相棒の左腕を掴み、ゆっくり手前に引き寄せ様子を窺った。
嗚呼…なんという事だ。とろける様なつぶらな瞳でこちらを横目で見つめながらも、俺のチ〇ポをまるで〖ドレインキッス〗の如く、吸い付いたまま離すまいと締まりを強くしてきたのだ!
俺は呆気に取られながらも、余りの愛おしさに思わずシャッターを切り、そして赤く照った相棒の尻肉を再び鷲掴んだ…。
静寂した仄暗い空間に懐中電灯の光を照らす。
すると、奥くの方から〈何か〉と〈何か〉が一定のリズムで繰り返し弾む様な音が微かに聞こえた。
一歩、そしてまた一歩と近づくに連れ、その音の正体が鮮明になっていく。
それに伴い、ムンムンとした異様な空気と淫臭が頭をふらつかせた。
《ガシャーン‼》
突如として硝子の割れた音が鳴り響く!
急いでその場所へ駆け寄りッ固く閉まったドアを力づくでこじ開けた‼
だが…そこに居たであろう者達の気配は既に無く、辺りには硝子片が散漫し、割れた小さな小窓からは、まるで嘲笑うかの様に月がこちらを覗き込む。ー再び静寂に返る室内。
そして、空虚と化した個室には、あの臭いや空気がまだ残ったままだった…。
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