ネトラレたレイ様…

by 永松平蔵

(前回の続き)※完全版はFantiaにあげてます。


トゥインクルウィッシュのギルドハウスに一人。
レイだけ残して会いにきた事を後悔する、ユイとヒヨリ。
美食殿のメンバーも加わり、必死に探したが目撃情報すら、得られなかった。


疲れ果て、酷く傷ついた様に項垂れるユイとヒヨリ。
そんな彼女達を見て心を痛める騎士くん。

もう少し自分で探そうと、裏路地で聞き込みをしていると。
裏路地には不釣り合いな子供達が彼の元に駆け寄ってきた。


「お兄ちゃん、レイの騎士なの？」

予想外の言葉に驚く騎士くん。
「レイの事、知ってるの？」

「んーん。知らない。ただ…」
「ローブを着た怖いおじさんから、レイの騎士にこれを渡せって」
「きっとここで探してるだろうから、って。わざわざ来たんだぜ」

そう言って子供達は宝石の様なカケラを彼に渡す。

「はい。確かに渡したからな」
「なんか映像記憶ピース？よくわかんないんだけど」
「それと、なんか一人で見た方が良いってよ。ショックが大きいだろうからって」

「ショック？」

「さー？ 知らない」
「とにかく、渡したからね」
「じゃ、行こうぜ」
「「うん」」

ポツンとカケラを持ったまま呆然とする騎士くん。
ともかく、手がかりが見つかった。
レイの無事を祈りながら、彼は皆にバレないよう静かにギルドハウスの自室に帰った。


そっと映像記憶ピースを取り出す。
どう扱ったら良いかわからない。
しばらくカケラを触ったり、かじったりしたけれど、特に変化は起きなかった。

ダメもとで念じるように目を瞑り、額にカケラを当てた時。
突然頭の中に映像が浮かび上がった。


映像に映し出されたのは…。
裸のレイ…と隣に知らない男。

(文字イラスト)

プリンセスキラーと呼ばれる、その男をレイは愛してしまった様だった。


プリンセスフォーム。
騎士である自分と強い絆で結ばれたプリンセスが強敵を共に倒す事で変身できる。
特別な姿。

レイも自分と強い絆で結ばれ、プリンセスフォームになる。
はずだったのだが。。

どうやらこの挑発的なプリンセスキラーと特別な強い絆で結ばれてしまった様だ。
彼の時と同様のプリンセスフォーム…。
神聖な姿のはずが、とても淫美で劣情的な姿。

(文字イラスト)

彼女は子を宿した事を嬉しそうに告げて、映像は消えてしまった。


記憶喪失で性知識のない彼には、この状況が正確に把握が出来なかった。
ただ、激しい動悸となぜか股間が熱く硬くなり、ベタベタしたモノが先端から滲み出る。

目を白黒させながら、股間を強く揉むように2、3回こする。
すると今まで感じた事のない快感に震えながら、ネバネバの熱く生臭い液体がパンツを汚した。

なぜだか、いけない事をしてしまった自覚だけはあった彼は、汚れたパンツと記憶ピースを誰にも見つからない様に隠してしまった。



そのまま8ヶ月もの歳月が過ぎてしまった。



皆、レイの事を心配しつつも、日常を取り戻しつつあったある日。
配達のバイト中の騎士くんに、また子供達から記憶ピースが渡された。

前回の、背徳感と共に強烈な快感を鮮明に覚えている彼は、どこか期待をしながら夜を待つ。
皆が寝静まるのを確認して、記憶ピースを額に当てた。

(イラスト)

そこには前回のレイの細く美しい裸とは異なる、大きく身籠った裸が映し出された。
透明で薄ピンクで美しい乳輪やヴァギナは黒く使い込まれた様に変化している。
この黒が、大きなお腹が、彼の劣情を刺激した。

(文字イラスト)

(文字イラスト)

(文字イラスト)

以前の様な凛とした、カッコ良く美しいレイとは真逆の姿。
しかし。

この姿のレイも好きだ。


プリンセスキラーに嫉妬しながら、快感に震えた。