被虐な無題
by 提督さん
異なる種族同士の恋愛。それは時として美談として扱われることもある。
だが、幸せな結末を迎えるはそれこそ一握り。
多くは抗えぬ現実の壁に阻まれ悲劇的な運命を辿ることになり、───彼女のまたその宿命からは逃れることは出来なかった。
「オラッ、ぼさっとしてんじゃねえよ!」
容赦のない罵声が浴びせられ、力尽くでまた押し倒される。
小さな村里での異物の扱いは過酷である。異種と交わった母は人として扱われなくなり、無理矢理犯され続け命を落とした。
そして不幸にもまた彼女も「女」であったがために母親と同じように慰み者として扱われ続けている。
「へっ、もうちっと成長すりゃあ絶品になるってな。へへ、こっちはもういい具合だがよ!」
………母に先立たれてどれくらいの月日が経っただろう。
確かに彼女は生きている。だがそれは不幸にも人間よりもはるかに高い体力を持つあやかしの血を引いているからだ。
母の元へ逝きたい…そう願っても死ねない肉体。皮肉に皮肉が重なり彼女は生きてしまっている。
それはつまり際限ない陵辱が続く事を意味している。
どれほど犯されたのか?もはやそんなことは覚えていない。
覚えているのは男の味。快楽。吐き出される欲望。上り詰める快楽。己の身に染みこむ屈辱の絶望。快楽。快楽。快楽。快楽。
日常と化した陵辱は、彼女があやかしとしての真の力に目覚めるまで終わることはなかった───。
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