俺は蛾。この身を光で焼き尽くす。【pixiv】
by nom
俺は純愛モノが大嫌いだ。
愛し、愛される。
お互いを求め合い、そこに歪みは無い。
そんな男女を見ていると、口角が上がる。
目は笑っていない。
決して男女の誓いを微笑ましく見守っているわけではない。
『○ね、幸せそうにしやがって。』
心の中でそう囁きながら嗤っているのだ。
『俺は妄想で45ってるのにお前たちは肉の喜びを楽しみやがって。』
こんな惨めなことがあるか。
毎日、毎日、オナニーしている俺に、
現実だけでなく、エロ漫画でもラブラブしているカップルを見せ付けて、
俺を惨めな気持ちに追い込んでくる。
俺を幸せにしてくれない女はくたばれ。
俺から幸せを奪う男はみんなくたばれ。
こんな気持ちをいだきながらホムンクルス先生の作品を見ている。
はっきり言えばファンだ。
単行本はもちろん、掲載している雑誌の号は全部買ってる(と思ったけど、wiki見てみたら買ってない号あった疑惑)し、電子書籍でもそろえてる。
エロ漫画界の夏目漱石だと思っている。
でもあの人の作品を見ると胸が苦しくなる。
耐え難い痛みが、思いが、苦しみが、俺の心を激しく襲う。
そんなに苦しい思いするなら読まなきゃいい?
わかってる、だが読まずにはいられない。
どうせ苦しい思いするんだ。
買うな!買うんじゃない!
そう思いながら雑誌で掲載していることを知るとポチってしまうのだ。
そして読む。
そして苦しむ。
以上を十数年続けている。
俺はNTRが好きだ。
浮気が、不倫が、強姦が、裏切りが大好きだ。
それが人の本性だからだ。
どっかの神様も言っていただろう。
『愛は一瞬、愛は幻』
人は大なり小なり、裏切って生きている。
愛だけは別なんて俺は信じない。
どうせ彼女がレ○プされたって知ったら、
あれだけ愛しているって囁き続けていた男もさっさと別れるに違いない。
別れないにしても、口ではきっと気にしないとか言いながら、
「この裏切り女が!!レ○プとか言って、本当は自分から誘惑したんだろう!!」
とか思っているに違いない。
信用なんてできない。
人間はそういうものなんだ。
それでも俺は光に寄っていく。
心に反して吸い寄せられる。
光に集る蛾のように。
愛という光に身を焼かれながら叫ぶのだ。
『俺は純愛モノが大嫌いだ。』
※こちらpixivでリクエストいただいた作品です。
元ネタを知らない方は快楽天の2021年2月号を買って読むと僕と同じ気持ちになると思います♪
ちなみに僕のお勧めは単行本「求愛エトランゼ」の「求愛エトランゼ」です♪
雑誌掲載時に読んで、人生の不公平さを悩み、呪いながら2~3週間体調が悪くなりました♪
おすすめのDL同人作品
同人作品PR