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2021-01-10 01:35:31 に投稿
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書き初め

by 永松平蔵

正月。
今年は東京からの帰省は世間体が悪い。
するべきでない事は百も承知。

それでも。
限界だった。

孤独な都会。
自粛ムードで気持ちが落ち込み。

この場から逃げたかった。

自分本位。
人の事を考えろ。
人として最低の行為だ。

そんな罵詈雑言を言われようが。

押しつぶされそうな、この状態から逃れる事は悪なのだろうか?


悪なのだろう。


人の事を考える前に、まず自分に余裕がなければ考える事は出来ない。
自分を犠牲に。
自分を殺してまで、人の為に。
そんなヒーローみたいな、聖人君子でなくていい。

僕は逃げる様に、隠れる様に帰省の列車に乗った。


誰にも会わない様に慎重を期して。
まるで逃亡犯の様に、僕は実家に帰った。


両親には、迷惑だ、世間体が、などと言われたが。
それでも僕のこの状態、表情などを見て、察した様だった。




「おじさん、帰ってきてたんだ。明けましておめでとう。今年もよろしく」

「あ…あぁ…よろしく」

出来の良い弟の娘。
綺麗な振袖を着て正月の挨拶をする彼女。
美しさに驚いた、というのもあるが、1年前とは見違えた姿に戸惑った。

髪を染め、控えめに言ってビッチなギャルの様な出で立ち。
黒髪で年相応の可愛らしさのあったあの子が…。


話し方も若干、軽くなってる気がする。
なんだろう…。
胸騒ぎがする…。



正月の挨拶をし、皆で食卓を囲んだ後。
僕は彼女と二人っきりになった。



沈黙…。



彼女はスマホをずっと弄ってる。


「…ずいぶん…。大人っぽくなった…ね?」
姪相手に緊張とか情けないと思いながらも、意を決して話しかける僕。


「ん?…まーね」

スマホを見ていた彼女が、緊張してる僕に気がついて意地悪そうな笑みを浮かべる。

「おじさんさ。もしかして童貞なの?」

「!?…え?ど…え??」

「あー…はいはい。童貞なんだ。大人なのに、ウケる」

「っ!?」

「田舎だからさー。やる事ないからねー…。ま、そういう事」

「そういう事って、どういう事だよ…」

「あそうだ、おじさん。カメラマンやってよ」

「へ?」

「童貞のおじさんには刺激強いと思うけど。やってくれたら良い事してあげるから」

「い…いやいや。写真撮るのは良いけど、イイコトってマズイよ」

「ウケる、何想像してんだか。じゃあ、ま、別に良いんだね。よろしくー」



「…何かと思ったら。書き初め?」

「そ。でも普通にやったんじゃ面白くないからさ」

いきなり着物を開けさせ、美しい裸を見せる彼女。
下着を着てなかったのか…。
などと驚きながらも目が釘付けになる。

「え…ちょっ…!?」

「へへ。塾の先生に教わったんだー。エロい書き初め」

「結構ムズイ。体重かけると奥入っちゃうし。…でもなんかおもしろー」


「アーティスティックでしょ? ほら、撮って。いえーい」


可愛かった姪の変わってしまった姿に涙をしながら、僕はガチガチに勃起して写真を撮った。

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