ぴゅっぴゅが上手

by 永松平蔵

ここまで頑張ってきて良かった…

青春を削り
心を削り
楽しみを削り

様々な事を犠牲にして手に入れた地位と財産。

大きな喜びと共に。
残されたのは醜い身体と大きな孤独。

そんな私に天使が現れた。

悪魔の様に美しく。
魔女の様に妖艶で。
女神の様に完璧な身体。

醜く太り、老いた私を心から癒し、愛してくれる。

オナニーと排泄のみに使ってきた、卑小な愚息も。

(イラスト)

彼女は愛おしげに愛撫する。

(イラスト2)

疲れ。
傷つき。
腐りかけた私を。

彼女は癒し、甘やかす。

甘々な日々。
レゲエの様に緩く。
モルヒネの様に麻痺した余生。

私はこの天国に来る為に頑張ったんだ…。
そんな事をぼんやりと考えながら。
強い快感と倦怠感に包まれ。
(イラスト3)

(イラスト4)

私の意識はゆっくりと暗い底へと沈んでいく…。