うそ…だろ…まさか次長…と?
by 永松平蔵
慌ただしくスーツに着込み、玄関で靴を履く。
「すまない。家事とか手伝いたいんだけど、仕事で…」
「良いのよ。仕方ないわ」
見送りに妻が荷物を渡してくれる。
「この子が産まれたら、育休しっかりとって、たくさん手伝うから」
大きなお腹。
愛しいお腹を撫でる。
「うん」
「じゃあ。今日も泊まりになっちゃうけど…。愛してる」
抱きしめ、キスをする。
「…私もよ」
そう言って妻は微笑んだ。
本気で妻を愛し、産まれてくる子供も愛そうと思っていた…。
なのに…。
早朝。
追加の作業指示が次長からあり、結局二日、帰れなかった。
早く帰りたい。
愛しい妻のいる家に…!
その一心で、仕事を終えたら真っ先に帰宅した。
「あっ…!おかえりなさい。」
玄関で妻が余所行きの恰好をしていた。
さも、今帰宅したかの様な雰囲気だ。
「ん?どうしたんだ。出かけてたのか?」
「えぇ。ちょっと買い物に…」
驚きを隠しつつ首元を隠す様に服を整える妻。
「…この時間に?」
「うん…」
妻と目が合わない。
「化粧もして?」
「あ…ん…。ていうか…これからちょっと出かける所なのよ」
誤魔化す様に笑う。
「ふーん…」
不自然な間。
「あ、でも、せっかくあなたが帰ってきたんだもん。朝ごはん、食べるでしょ」
「…あぁ」
「ちょっと待っててね」
そう言って妻はキッチンに立つ。
朝食の準備をしながら、妻は誰かと携帯でやり取りをしている。
ピンポーン
「あ…はーい」
火を消して、慌てて玄関へ向かう妻。
携帯はロックがかかっていなかった。
悪いと思いつつ、恐る恐る携帯を見る。
「……」
「!?!?!?」
「え…この…たかはしじちょーって…。あの次長か!?」
(しかも…よく見ると次長の短小だし。なんでこんなヤツに…)
悔しさと絶望感に苛まれながらも、私はガチガチに勃起した。
おすすめのDL同人作品
同人作品PR