やるじゃん(ハート)
by 永松平蔵
学校で有名なビッチな先輩。
気分次第で、お願いしたらヤらせてくれる…。
全校9割の非童貞男子が、彼女で童貞を卒業した…。
最近、初彼女が出来たけど、ビッチ先輩が忘れられない…。
ビッチ先輩で卒業してから、成績が良い!
などと、噂が絶えない。
普段であればそんな噂、信じないし、そもそも確かめようなんてしない。
第一、違っていたらどうなんだ、この噂。
明らかに悪質だし、不名誉というか、普通に傷付くと思うぞ。
殴られるならまだしも、寧ろ聞いた僕自身が女子の間のみならず、全校的にイタい奴…みたいな噂になるのではないだろうか?
そんな事を思う。
だけど…。
僕はその日、実に9年間想い続けた女子にフラれ、自暴自棄になっていた。
自己否定をし、自己を見つめ、問い直す。
フラれた自分。
彼女に恋をし、好きになったのは、そもそも性欲による、まやかしではなかろうか。
童貞である自分。
そもそも童貞こそが悪なのだという、思考回路に支配されていった。
午後の日差しが差す空き教室で、先輩がグランドを眺めていた。
金髪がキラキラと風になびき、フワッとローズの香りがする。
「あ、あの…先輩」
「ん?なにー?」
「ぼ、ぼ、ぼく…!…先輩で…ど…童貞卒業したいでひゅっ!!!」
「は?…ぷっ…ふははははっ!」
「あ…あ…あぁ…」
「あぁ、ごめんごめん。どうしたの?童貞拗らせちゃって」
「…ごめんなさい。実は…」
「ふーん…。フラれて。んで、なんで童貞が悪?…拗らせてるねぇ」
「……」
「いいよ。おいで」
そう言って、先輩は、こんな僕を受け入れてくれた。
先輩が僕の童貞を救ってくれた。
その後先輩に気に入られた僕は、毎日の様に交わり。
そしていつしか、僕は先輩に恋をする事になる。
セックスから始まる苦しい恋。
それはまた別の話…。
この作者のDL同人作品
おすすめのDL同人作品
同人作品PR