AKIBA-2050_01

by ばりかん

　それは夏の夕闇迫るある日のことだった。
バイトからの帰り、アパートの近くまで行くと、2階への階段に誰かが座り込んでいた。
アレ？ミーナか？部屋の鍵でも落としたのかな？
俺が近づくとミーナはビクッと体を震わせる。どうしたんだ？

「え…」

俺の姿を認識したのだろう。ミーナは俺の胸に飛び込んできた。
「　エ　ロ　マ　ス　タ　ー　！　うわあああああああああん！！！」
げっ！こいつベティだ！以前は全裸姿しか見てなかったから油断してた。
上はTシャツ、下はパンチラギリギリのミニスカート。Tシャツには大きく「02」と書かれていた。
なんだこいつ、科学忍者隊の普段着か？(古くてすんません)
ベティの号泣を聞きつけて2階で料理でもしてたのか、エプロン姿のミーナが顔を出す。
「？　マスター？お帰りですかぁ？」
「あ、ああ。だがなーこいつがー…。」
「ありゃ、ベティじゃないですか！」
「なんで一発で解かるんだよ!?」
「セキュリティシグナルが出てますから。えーと、ICタグみたいなもんですよ、」
「そりゃ便利だな。ほらベティ、とにかくうちに上がれよ。ボロですまないがな。」
「…それに不潔…。」
これにはミーナが怒った。
「悪かったですね！」
「まぁまぁ、事情だけでも聴こう。それとミーナ、『あの店』に連絡しといてくれ。」
「はい。」
「ダメ！もう帰りたくないの…！！」
と言いつつまた泣き出すベティ。なんなんだこりゃ？
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俺とベティはちゃぶ台を挟んで向き合った。ベティは俺から眼を逸らしたままだ。
「で、アンとクララは早々にお迎えされて、お前一人が店に残った…と？」
「うん」
「アンは判るんだがクララがお迎えされるとは…。」
「クララは『お試し』で気に入られたの。人懐っこいし。」
「お試し？俺んときはそんなんなかったぞ？」
「やっぱり3人も同じ顔だと迷うでしょ？それなんで店の奥の部屋が改装されて
『お試し部屋』にされて、そこで。あたいも何度か試されたんだけど…。」
「「だけど？」」
おっと、いつの間にか料理を終えたミーナが俺の脇に座ってた。
「あのね、あたい、おま〇こがキツキツなの…。」
「それは知ってる。いっぺん試した。」
その直後、ミーナが俺の二の腕をつねってきた。
「いてて、何だよミーナ！」
「知りません！ふん！」
「…それであたいみたいな子を思い通りにさせようとする人たちって無理矢理に…」
「うん、それで？上手く行かなかったのか？」
ベティがうなずく。
「あたい、気に入った人とでないと嫌なの。エロマスターみたいな人とでないと…。」
「うーん、自由奔放な性格設定が仇になったか。って、俺？」
ベティが力強くうなずく。
「あー、アレですか、よっぽど相性が良かったんですね、マスターとの。」
「ミーナぁ、冷静に分析すんなよ～。でももうつねるな！あれは痛い。」
「でももうあとは「嫉妬」モードしかありませんよ？暴れていいんですか？？？」
う、ミーナの背後からドス黒いオーラが噴き出してる、ちょっとマズいなこりゃ。
「すまん、事態を冷静に分析してくれ。アドバイスもよろしくミーナさん。」
「…わかりました。」
「あたいもう、痛いのイヤなの！ここに置いて！」
「でもこないだ来たときは壊されたじゃないか。メンテ費の請求額が半端なかったしなー。」
「そこは言われた通りアップグレードしたからぁ！また試して！あたいを抱いて～！」
「うーん、うっ、み、ミーナさん？具合でも…悪いの？」
「ソンナコトアリマセンヨ？」
こりゃ明らかにミーナの回路に負担がかかってるな、顔の片方が青でもう片方が赤くなってる！
「み、ミーナさん、3丁目のハシビロのおじいさんのところに回覧を持っていきなさい。そのあと
囲碁のお相手もしてきなさい。そーだなー、2時間くらいは許すから！」
「ソンナコトイッテ、アタシヲオイハラウキデスネ？」
「ち、違う違う。あ、UFO！！」
「え？」
チャンス！脇腹のメインスイッチで強制シャットダウン！！
「あうっ。」
ガックリと倒れるミーナを優しく横たえると、事態の急展開に半ば置いてけぼりのベティに向かって
俺は微笑む。
「ふー、一時しのぎだが、ベティ、お前に構ってやれるくらいの時間は出来たぞ」
「あ、あたいのワガママのために…。」
「まぁ仕方ないさ。テキパキ愉しもう！」
「う、うん。」

俺はベティとベッドに腰掛けながら、互いの服を脱がしてゆく。
悲しい瞳でベティは呟く。
「…お試しの客たちはこんなに優しくしてくれなかった。」
「うん。」
「セクサロイドのあたいをオナホ程度にしか見てくれなかった。全部命令口調。」
「うん。」
「そして無理矢理、そう全部無理矢理だった。あたいにだって得意なこともあるのに。」
そう言いながらベティは俺の目の前で両手で陰裂を広げ、奥まで見せてくれる。
「どう？ちゃんとアップグレード、してあるでしょ？」
「キレイだよ。それにとっても可愛い。」
「エロマスター…。」
そして俺とベティは横になる。
「…それじゃキモチヨクしてくれるかい？」
「うん！エロマスターのお願いなら頑張る！」
確かベティにフェラしてもらうのは初めてのような。でもミーナやアンとはまた違ったテクで
俺の裏を丁寧に責める。いい気持ちだ…。
「ふふっ、どう？自己学習機能の成果は？」
「ああ、なかなか上手じゃないか。元気になっちゃったよ。」
「それじゃ、またあたいが上でいいかな？」
「うん、無理するなよ。」
「わかってるって…ああ…エロマスターのチン〇ン、硬くて素敵…。」
そう言いながらベティは俺のモノを愛しそうに手で摩り、自分のオマ〇コに導いてくれる。
「はう…ん…。ああ…、入ってくるぅ…。エロマスターとひとつになってく…。」
ベティの中はキツキツなのは変わらないのだが、ヒダのうねりが絶妙にチューニングされてる。
これは無理強いするんじゃなく、じっくり味わうタイプのものだ。それもベティ本人の「ご奉仕」
でないとこれは実現しない。
そんなことを考えてるうちに、ベティの騎乗位のペースが速くなっていく。キツキツとうねり、
そしてピストンで俺は思考を奪われ、ベティの虜になっていく…！
「べ、ベティ、お、俺、俺もう…。」
「もう…出そう…？イキそう…？あたいの…中で…射精しちゃい…そう？」
「あ、ああ。」
「受け止めてあげる…大好きな…エロマスター…！」

次の瞬間、俺は力の限りにベティの中にぶちまけていた。
頭の中を真っ白なものに支配されながら、ベティの中に包まれながら…。
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行為のあと、俺とベティは早々に風呂を済ませた。ホントはもっとゆっくりしたいらしいが、
店の閉店前にAKIBAに戻ると言い出したのだ。服を着ながらベティが呟く。
「あたい、なんか自信出て来た。」
「そっか、キモチ良かったぞ。なんかあったらまた来いよ。」
「うふふ、でもお迎えされちゃったら無理かもー。」
「そりゃそうか、良い人と出会えるといいな。」
『…実はあたい、ホントはね、ずっとここに居たいんだよ…？』
「え？」
「うふ、なんでもなーい。それじゃね、エロマスター♪」
宵闇の冷えた空気の中、ベティは元気に駆けて去ってゆく。
出会いは最悪だったけどこうやって向き合えばホントは良い娘なんだなー。
と、思いながらアパートに戻ると…。

「まぁーすぅーたぁー…。」

鬼が居た。顔、真っ赤にしたナマハゲ級のスゴイのが。

「よ、よぉ、ミーナ、どうしたんだ？ってゆーかいつ復旧したの？」
「5分後ピッタリに。」
「え」
「そのあと寝たふりしてずぅーっと二人のやり取り見てました。」
「う」
「その間、なんと6900秒。」
「な、なーんだ、115分程度じゃないか、見逃してくれよー。」
「セクサロイドにとっては永遠ともいえる長さでしたよ？」
「で、あの、どーするの？」
「今晩は寝かせません！！！」
「あーれー！」

そして俺はホントに寝かせてもらえず、散々ミーナにご奉仕する羽目になった。
牛乳瓶2本分は射精した。

まぁミーナも喜んでくれたから…仕方ないか。