悲願果たせぬ闇乙女

by きゃんさあ

ズ「嬢ちゃんよう、最近溜まってンじゃねェか？」
綾「…？　何の話かしら」
ズ「なにやら真夜中にゴソゴソ物音がするンでよぉ……疼いて仕方ねぇンじゃねえかと思ってな？」
綾「ちょっと、ジロジロ見ないでよ！エロ猫！　そんなわけないでしょ！」
ズ「ンなもんかねェ」

興味を失くし眠りにつこうとしたズィーガーが、ハッとなって振り返る。

ズ「……いや待てよ？人間のメスにゃあ『誘い受け』ってェモンがあるらしいな？」
綾「…ちょっと何よその目付き」
ズ「確かめさせろよ!へへへ」
綾「寄らないでケダモノ。それ以上近付くと……承知しないわよ！」
ズ「俺様と嬢ちゃんは契約関係ってヤツなンだよなァ！あぁン！？」
綾「……っ！」
ズ「クククッ」

獲物を狙い着けたかのような、鋭い眼光で睨みつけ目の前の異形は舌舐めずりをした。
ズ「嬢ちゃんの純潔とやらを散らしてやるぜェ……ゲヘヘ! 」
綾「いやぁ！」



………



……



……。









ズ「なァ嬢ちゃん。後生だからデバイスから出してくれよォ……」
綾「……。」
ズ「もうしねェからよ……俺様が悪かったって」

綾「ぜつゆる（ぐすっ」