魔法少女の終わりと始まりと

by hachi

神話の時代、そのさらに遥かな昔……。
異次元からの邪悪な侵略者ヴェノムスパイトにより滅亡の危機に瀕したある世界。
もはや滅びを待つだけと思われた世界に救世主が現れる。
その名は女神パステルハート。
大きな犠牲を払いながらも邪悪な異次元からの侵略者を浄化、退け世界を救った彼女であったがその戦いは世界を荒廃させ、大きな傷跡を世界に残した……。
土地は荒れ果て、緑は枯れ果て、水は濁り腐り、生物の多くは死に絶えた……。
世界からあらゆる“命¨が失われていた……。
女神はわずかに地上に残った“命¨と自ら交わることで次代を紡ぐ新たな世代を産み落としていった……。
新生した世界、その¨母¨となった女神は自らの力を無数の宝石に遺すと世界を去った……。
生まれながらにして女神の加護を受けた¨世界¨はそれから長い時の中、繁栄を謳歌し続けた……。

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「キシャアアアアアア！」
薄暗い地下室に醜悪な産声が木霊する。
「魔法少女ってのはどんな化け物でも孕む便利な胎を持ってるんだなｗ」
嘲るような言葉が出産と言う大仕事を終えたばかりの母親へと投げかけられる。
が、度重なる凌辱により心を砕かれ見開いた瞳で虚空を映し続ける彼女からはなんの反応も窺えなかった……。

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魔法少女。
魔法石に選ばれかつての女神の力を魔法石を通じて自らの身に取り込んだ女性の総称。
女神の力、すなわち魔法の行使が可能なため異次元からの侵略者ヴェノムスパイトへの絶対的な対抗者となる。
が、かつて異世界に残されたありとあらゆる“命¨と交わり世界を新生した女神の性質をも引き継ぐため
その胎はありとあらゆる生命の滾りを受け止められるよう変化してしまう。
女神との戦いの後、長い時をかけてもなおいまだ最盛期の1％の個体数にも満たないヴェノムスパイトにとっては天敵であると同時に、
交雑により自らの復興の足掛かりとなりうるとして目を付けられることとなる。

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…こんな感じのバックボーンがあったんじゃないですかね！
3、4枚目はぶっかけ無差分