「これから、何するの?」
by 奴佐辺栄一
なんかよくわからないセルリウム由来の病気にかかってしまったぼく。
そんなこんなで、未来の医療の発展に期待し、コールドスリープに入ることにしたんだ。
ぼくが目を覚ました時、病院はすっかり廃墟になっていた。
コールドスリープのカプセルを開き、ぼくのことを起こしたのは、緑の髪の女性。
落ち着いた物腰の頼りになる女性。彼女は、自分を「かばん」と名乗った。
***
――そこからの、ホームシックやノスタルジー、パークの謎、フレンズとの出会いは一切省略するよ。
残念なことに、今のぼくにとって一番重要なのはそこじゃないからね。
ごめんよ、父ちゃん母ちゃん。
今重要なこと。それはかばんさんが比類なき完熟スケベボディをしていることだ。
ちょっと近づいただけでも、ぼくを発情させる熱を、蒸気を、香りを、ムンムンとふりまいている。
そして極めつけは、童貞であるぼく以上に、彼女は性知識に無知と来たものである。
熟れたムチムチの四肢を、乳房を、陰部を、悪びれることもなく、ことあるごとに見せつける。
彼女はフレンズと異なる体つきのぼくに……、何よりぼくのちんちんに興味津々である。
シャイボーイなぼくは、息子を必死に隠すが、それはかえってかばんさんの知的好奇心を刺激する。
大変だ。これはもはや、人類の滅亡よりはるかに重い現実に直面したと言わざるを得ない。
――いや、むしろ、人類の存亡は、ぼくにかかっていると言ってもいいのかもしれない。
彼女にSEXの気持ちよさや悦びを教えること、それが今のぼくがデキる唯一のことなのだ。
***
フィールドワークから帰ってきた、汗だくのかばんさん。
汗で重くなった服をひん剥いて、戸惑う彼女の手を引き、ベッドへと引き倒した。
タイツで蒸れ蒸れになっていた乳房や陰毛が、勢い良く揺れる。もう、視覚情報だけで射精しそう。
理性を投げ捨てたぼくは、はちきれんばかりの野性を、ズボンのファスナーから解放した。
彼女の眼に、期待と不安の光が灯る。何をされるのか、知識はなくても本能は理解しているのだ。
ぼくはやるぞ。今から彼女と、人類の歴史を再開する。
――さあ、始めよう。人類のH(エイチ)の時代だ。
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