バカンスでも全力で!
by 募霧咲夜
サレンちゃんとあんな事があって、そこそこの月日が経った。
二人の仲はあっさり【サレンディア救護院】の面々に祝福され(若干、冷たい目をしていた従者もいたが)、交際がスタートしていた。
忙しそうに職務をこなすサレンちゃん。毎日のようにバイトをこなす僕。時たま時間を合わせてたまに逢引きをすることを繰り返していたそんなある日のこと―――。
僕とサレンちゃんは二人きりで海に来ていた。福引きで出たけど相手もいないだとかで、スズメちゃんが「一日くらいはお二人ともお仕事を忘れて思い出を作ってください!」と半ば強引に譲ってくれたものだった。
「いいビーチじゃない。…と、他に誰もいないのかしら?」
プライベートビーチという訳でもなかったようだが。それはそれとして、綺麗に整備された良い場所だ。海水浴客が他にいないなんて不思議なくらいである。
「奇妙ねぇ。以前みたいに何かしら問題でもあったのかしらね」
貼り紙や新聞といった類のものに、そんな記事や情報はなかった気がする。
とはいえランドソルの情報は相応に遅いほうである。海辺の町や村の情報が遅くても納得がいく。
しかし考えていても埒が明かないのではないだろうか。せっかく遊びに来たし時間も勿体ない。
「あんたの言う通りね。せっかくスズメがくれたんだし、その分楽しまなきゃいけないわよね」
勿論。スズメちゃんの為にも、僕達の為にも楽しもう。戦士には休息が必要だ。
「ふふ♪そうね。まぁ私たちは戦士と言うより企業戦士って感じだけど」
……僕はバイトをしているだけだけど。サレンちゃんの頑張りには遠く及ばない。
「違わないわよ。あんたも【サレンディア救護院】の為に働いているんだしね」
そう言ってサレンちゃんは、ビーチパラソルを開いて準備を始めていた。
泳いで、遊んで、少し疲れてきた感じの昼下がり。近況を話したりしながら僕たちは談笑していた。
こんな時間も貴重なもので、普段はサレンちゃんの多忙さと難のある経営状況から談笑、という雰囲気にはならない。
そして昼も過ぎたこともあって、夏の太陽は眩しさを強くしてジリジリと照り付けていた。
「これから遊ぼうにも、日焼け止めは塗っておきましょ。日焼け止めのクリーム、何処にやったかしら」
サレンちゃんが四つん這いの体勢になって荷物を漁る。結構下の方にあるのか、探すのに難儀しているようだ。
僕も手伝おうかと近づくと、揺れるサレンちゃんのお尻が目に入った。途端、下半身に熱を覚える。
そしてそのまま、サレンちゃんのお尻を掴んでしまう。
「……あんたねぇ」
ちょっと怒った感じでサレンちゃんが呆れた声を出す。
仕方ないじゃないか。こんな魅力的なものが目の前にあったら反応しない方が失礼な気もする。
「……はぁ。あんたって意外と自制心がないわよね。まったく―――」
しかしサレンちゃんはそんな僕のことを怒らない。それどころか、「私も甘いわね」と言ってお尻を突き上げる体勢になる。
「そんなに魅力的だなんて言われたら、私だってその気になるわ♪早いところお互い溜まってるものをスッキリさせてまた泳ぎに行きましょ!」
◆そしてこの話からのこの絵である。【サレンディア救護院】の面々はあっさりサレンと騎士クンの仲を応援してくれそう。サレン(サマー)★5化記念。
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