モニカとご褒美えっち？

by 募霧咲夜

　ギルド【ヴァイスフリューゲル　ランドソル支部】。
　モニカを長としてその他をほぼ変人……いや、個性的な面々が所属するギルドに、僕はたまにお世話になっていた。
「いやはや。今回も貴殿がいて助かった。これが今回の報酬だ。いつも少なくて済まないが、受け取って欲しい」
　そう言って、モニカが報酬の金額を渡してくれる。彼女はまるで子供のような容姿ではあるが、さすがにこのギルドを率いるだけあってしっかりしている。今日とてこちらが強化をするまではほぼ一人で戦っていたようなものだ。
「ふふ、貴殿がここまで鍛えてくれたのだ。私もこの技にさらに磨きをかけたくてな」
　モニカが眩しく笑った。彼女は可愛い。
　子供扱いされることが嫌なのはわかっているが、つい撫でたくなって手が出かける。
「しかし私たちもこうして会うようになって長いな。武闘大会やら何やらで本当に色々あったが、どれもこれも昨日のことのようだぞ」
　確かにあれもこれも、モニカとの思い出は多い。色気も何もなく一緒に戦っていたことが大半だったような気もするが、それでも僕たちは惹かれあって、いつの日からかこうして逢引きを繰り返している。
　恋人になったあの日から始まったこの逢引きで、口付けを交わしたことも二度や三度ではない。しかしその先は、お互いに触れ合う愛し方は、まだまだ出来ずにいる。それは僕の我儘で、彼女の優しさだ。モニカは僕の記憶が戻るまで待つと言ってくれていた。しかし……。
「なかなか貴殿の記憶は回復しないな。……ルナの塔など危険な場所にまで出入りしていると聞いている。……無理はしてないか？」
　彼女も不安なのだと思う。彼の記憶はいつ戻るのだろうと、いつまで待てばいいのだろうと思っていることは想像に難くない。そんな彼女に僕が出来ることといえば当たり障りなく無理はしてないから、と応えるくらい。我ながら、情けないことこの上ない。
「……フフ、無理をしていないのであれば、そんな顔をするんじゃない。なに、努力は報われる。貴殿の力を借りはしたが、強くなることで私が示しただろう。自信を持つといい！」
　僕の肩をそっと力強く押してくれるモニカの優しさに、心が震える。きっと僕には、この厳しすぎず優しすぎないこの人が、自分に厳しいが心配りが出来るこの軍人さんが必要なのだろう。
　思わずありがとう、と彼女に言う。モニカもどういたしまして、なんて微笑んだ。
「ふむ……。よし、ここはひとつ。お互いにご褒美を与えるというのはどうだろう？」
　モニカの急な提案に目を白黒させていると、顔を真っ赤にして気恥ずかしそうにモニカが控えめがちに口を開く。
「そろそろ、良いと思う。私は貴殿なら悪くないと…あっいや待て！貴殿になら抱いて欲しいと思っている……」

　モニカが半裸になってベッドに横たわる。とてもじゃないが、他に言い表す言葉を思いつかないくらいに綺麗だ……。
「き……貴殿は相変わらずそんな言葉をあっさり言えてしまうのだな……？」
　素直な感想である。思わず見惚れてしまっていた。
「うぅ、恥ずかしい……。こんな子供のような身体など、男子は興奮しないと思っていたが……」
　関係ない。確かに好みの体型なんてものはあるのだろうが、僕が好きになったのはモニカであって、趣味嗜好の問題なんかじゃない。
　そして、自分が好きになった相手の身体ならば興奮しないわけがないのだ。
「あ、あぁ……。貴殿の……言うとおりだな……」
　チラっと僕のそそり勃ったものを見て、モニカは顔をさらに真っ赤にさせた。お互い初めての行為で、見るのだって触るのだって恐らく初めてだ。まるで、校舎で秘め事をする学生のような初々しさがそこにあった。
「しかし、それも私たちらしさだ。もし貴殿の記憶が戻って、愛し合ったこの時間を忘れてしまったとしても私は後悔しないぞ」
　どうしてそういうことを言うのか。こんな大切なこと、誰だって忘れたくないし、忘れ去られて欲しくないと思う。僕がそう抗議すると、
「勿論そうだとも。……だが、記憶喪失である貴殿のことを好きになり、愛してからはこの程度は覚悟しているし、些末な問題に思えて仕方がない。あぁそうだ。貴殿はどんな困難だって、側にいる女子と乗り越えてしまうじゃないか。ただ、私はその隣にいる女子で、誰よりも貴殿の近くで力になりたいだけだぞ」
　全ての想いを吐露してしまった、といった感じでモニカは少し狼狽した感じを見せたが、すぐに立ち直る。僕は、そんな彼女の言葉を聞いて、何がなんでも二人の思い出を、心の繋がりを忘れたくない。そう思った。
「安心してくれ。私がこの任務を終え、国に帰ることになっても貴殿の心が私にある限り必ず連れて行く。さぁ、私の覚悟は貴殿に伝えきった。今度は貴殿が、行動で示す番だぞ……♪」

■プリコネモニカ★5化記念。プロットを作る過程で、あれこいつ中身お空のモニカじゃねってなった私です。お空のモニカの方が個人的な付き合いが長い(主にストーリー的な意味で)ため、なんか少女というかイケメンになってしまった感じがしますが平常運転ですたぶん。
■このご褒美えっちですが、お互いに対するご褒美であるのと同時にモニカ得が多分に含まれています。労いたいし、愛を確かめ合いたい。そんな感じだと解釈して頂ければ幸いです。文章が下手で申し訳ない。
■今回は試験的に文字なしです。この文章見てわかる通り事前のやり取りなのでそこまで文字も必要ないかなと思ったので。
□今回おまけに巨乳差分を作ってます。簡易的なお空仕様と思っていただければと。まぁ問題があるとすれば明らかにお空のモニカの方がこの差分よりデカイ可能性が高いこと。
□2枚目…プリコネモニカ版の乗算レイヤーなし。
　3枚目…お空意識モニカ版の乗算レイヤーあり。
　4枚目…お空意識モニカ版の乗算レイヤーなし。