マホ姫と王子はんの解呪えっち?
by 募霧咲夜
その日はマホと一緒に、デートと称してその辺をぶらぶらしていた。特に目的もなく散歩しているのだが、今日のマホはいつになく真剣である。もしかして何か探しているのだろうか?
「どしたん?王子はん」
どうした、はこっちの台詞である。普段なら笑顔を絶やさないマホが何か思い詰めているように見える。
「あ。な、なんでもないんよ。うちが焦ってるだけな気もするし……」
本当に何でもないのだろうか。何でもないのにそんな顔をしているとは思えない。
杞憂ならいいのだが、何かあるなら協力してあげたい。
「うふふ、心配してくれる王子はんも素敵やわぁ♪」
一気にご機嫌になるマホ。やっぱり彼女には笑顔が良く似合っている。
何もないのならそれでいい、と歩き出そうとすると、マホが服の裾を摘まんでいるのに気付く。
少し経ってマホが意を決したように口を開く。顔が真っ赤だが、どうしたのか。
「…王子はん、うちの相談に乗ってくれへんやろか」
やはり何か悩んでいたのか。自分がどの程度役に立つかはわからないが喜んで協力しよう。
「ありがとう王子はん。外じゃなんやし、【自警団(カォン)】のギルドハウスでお茶でも出させてほしいどす♪」
僕達は、【自警団(カォン)】のギルドハウスに向かって歩き出した。
マホはさっきまでと打って変わってご機嫌―――という訳ではなかった。顔を真っ赤にしている。一体何を相談されるんだろう?
【自警団(カォン)】のギルドハウスに着くころには真っ暗で、どうやらメンバーは全員帰っているようだった。大体仕事がなければいないことが多い彼女たちだが、それでも珍しいことだと思った。
「うちの部屋に行きましょ、王子はん。…誰もおらんのは好都合や」
後半部分が良く聞こえなかった。何かボソボソ言ったような気がするのだが。
「気にせんでええから。ほらほら、上がってくださいな♪」
半ば強引に部屋に上げさせられた。
お茶やお喋りなどを楽しみ、夜も深まったころだった。
「王子はん。ちょっと夜風に当たりに行かへん?ちょうど、2階に誰も使ってない部屋があるんどす」
相談はどうなっただろう。でもマホのお誘いだ、喜んでついて行こう。
マホと部屋で月を見ながらくだらないお喋りをする。マホマホ王国の話なども出てきて、普段通りと言えば普段通りである。彼女の世界は愛おしい。語る世界がとても綺麗なのだ。そして目の前の姫も、月明かりに照らされてとても綺麗だった。
「ねえ、王子はん」
見惚れていると、マホが真剣にこちらを見て話しかけていた。自分の姿勢も自然と正される。
「―――シましょ」
え?何をするのだろう?突拍子もないその発言に、思わず固まる。
「うちらも恋人同士になって、うちの力も引き出して貰えて、結構経ちました。そろそろええんやないかなって思うんどす」
月明かりに照らされた顔が、とても綺麗で思わず慄く。マホは真剣そのものだった。
「勿論、無理強いはしまへん。これはお互いに大事なことやから。うちはその日が来るまで、王子はんがその気になってくれるまで待ってみよう思たんよ?でも、不安や。王子はんは素敵なお方ですから、女の子たちに囲まれとる。いつの間にか取られるんと違うかって―――」
しなり、と彼女がこちらに近寄ってくる。涙を浮かべたその顔は本当に思い詰めていたことがわかる。
こんなに可愛い彼女に。こんなに綺麗な僕だけの姫に、ここまで思わせていたことが辛い。
そして思わず、とんでもないことを口走っていた。
『姫、僕は魔物の呪いでキミを傷付けかねない。キミの想いは嬉しいがこの呪いはあるチカラがなければ解けないのだ』
しばし目をぱちくりさせていたマホだったが、すぐにわかってくれたのだろう。
これは『マホマホ王国を飾る、姫と王子の物語』なのだと。芝居じみたこの言葉こそが凄く遠回りなOKサインだと。凄く恥ずかしいが、僕も覚悟は決めた。大事な姫をこれ以上泣かせたくなかった。
「それでも、どす。うちはアナタのことを運命の人や思うとる。王子はん。うちに傷ついたってええ!」
衣擦れの音が響く。お互いぎこちない愛撫を繰り返し、準備が出来上がっていた。
マホは躊躇いなくスカートと下着を脱ぎ、僕を仰向けに寝るように言った。そして僕に跨るような格好になる。
「…王子はんになら恥ずかしないと思てたけど、そうでもあらへんね…」
普段は見られない個所を見られて触られる羞恥が彼女を包みこむ。でも触られるってのは悪なかったなぁとはにかんでマホは言った。
そして意を決したように、僕のそそり立つ物を秘裂へ導く。先端が振れただけで、情けない声が出てしまう。
「ふふっ、この時を待ち望んどったんよ~。ほな、行きますえ…?」
ゆっくりと挿入っていく。少し進む度に濡れそぼった彼女の膣内がこちらを包んで締め付けてくる。
ある程度進んだところで、妙な引っ掛かりで止まったところで、マホが少し痛がった。
「…くぅ、初めては痛いって聞いてたけど。結構来るんやね…でも、負けまへん」
さらに先に進めようとするが痛いらしい。この引っ掛かりが処女膜というものなのだろうか。
マホは痛がりつつもこちらを見据えて言った。
「王子はん。全部挿入れて…うちを奪ってください」
勿論だとも。マホの辛いこと、二人の恋路を邪魔するものから彼女を守りたい。僕は君が大好きなのだ。
彼女の震える太腿を支えにして、一気に突き入れる。
「うぅぅぅぅんんんん…!…ステキやわぁ…やる時はほんまに手加減なしで…そういうところもステキやぁ…♪」
少し息を整えた彼女がこちらを見る。楽にしててええよ、と言うと腰を動かし始める。
「王子はん。呪いを解くには運命の姫のチカラが必要なんよ。大丈夫、うちにぜーんぶ任せてええから。この身体で王子はんを助けられるんならなーんも怖いことあらしません♪」
マホと過ごす一夜は、長く続きそうだった―――。
■通常マホ姫★5化記念。台詞の後は皆様の妄想にお任せするとして、これでマホマホ王国の未来は安泰か?
マホとお付き合いするときはおそらくひと悶着あって【自警団(カォン)】の面々に認めてもらう必要がありそう。
■文章については適当にプロット作ってたんだけど脳内プロットが足りなくてめちゃくちゃ時間かかった。
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