大神麗子さんの憂鬱part9
by ShSa二等兵
他差分36枚はFANBOXへ上げておきます、以下SSです。
研究棟区域へ調査を移した麗子。
各室内部の撮影や資料の回収、測量を行っていると、
天井が軋む音を立てた直後、崩れると同時に巨大な異形が落ちてきた。
馬ほどの巨躯に熊の頭、犬の前脚、後脚は鳥の脚、股間には巨大な睾丸。
見るからに自然発生物とは思えない新種のバグが3体、
麗子という獲物の前で興奮し戦慄いている。
状況をすぐさま判断した麗子は集めた資料の束をバグ達に投げつけると、
間近にいるバグへ素早く跳躍し、
逆関節を成しているバグの後肢を、
飛んだ勢いを利用して正面から鋭い蹴りを叩きこむ。
蹴りを受けたバグの脚はあらぬ方向へ勢いよく弾かれ、
一瞬遅れて「ギャワウ――」と甲高い鳴き声を上げると同時に倒れこんだ。
間髪を入れず麗子は至近にいる次のバグへ、
着地でしゃがんだ姿勢から弾かれたように飛び掛かり、
空中で回転しながら脳天へ踵おとしを見舞う。
予期せぬ動きで眼前の仲間を屠られた衝撃から立ち直る間もなく、
2体目のバグは声を上げることなく静かに床へ沈んだ。
最後の1体を仕留めるべく着地すると、
仲間を2体斃されて怒り狂うバグが
強靭な後脚を使って体当たりを試みてきた。
麗子は脚の側をすり抜けて避け――
……麗子は気づくとコンテナボックスにうつ伏せになった状態で、
右手を前脚で押えられ、後ろから覆いかぶさられていた。
背中に痛みがあることから、
どうやらすり抜けた直後に後脚の強烈な蹴りをもらい、
コンテナボックスに倒れ込んで数秒意識が飛んでいたようだ。
うつ伏せの体勢で右手を押さえられた状態では
効果的な抵抗を試みることは出来ないため、
窮状を脱しようと思考を巡らせても名案は浮かばない。
そうこうする内に頭上のバグが興奮していることに気づき、
生臭いにおいを感じて視線を後ろに向けると、
腕程の長さと太さに加え、肉棘がある巨大なペニスがそそり立っていた。
――あぁ、また犯されちゃうんだ――
麗子は悟り気味の諦観と共に覚悟を決めるのだった。
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