黒脚姉妹を前に為す術もなく
by 饗庭淵
彼女たちがそこにいるというだけで、欲情は留まることを知らず、海綿体に血液が送り込まれ、それは脈打ち続ける。
だからといってなにができる?
男にできることなどなに一つない。
ただ、待ち、望むだけだ。
彼女たちの嘲りを。彼女たちの罵りを。
そして彼女たちの黒脚がもたらす甘美な摩擦と刺激を。
長い、それはあまりに長い焦らしだった。
男にとっては悠久とも思えるほど彼女たちはただそれを眺め、蔑んだ目でそれを眺め、触れるか触れぬかほどの距離を保ち続ける。
ついには男を無視して乙女たちは談話を始める。
すべては彼女たちの気まぐれ次第。
男は息も絶え絶えに、ただ、待ち、望む。
カウパー腺液が黒脚を汚しタイツに染み渡るころ、思い出したかのように乙女たちは男のそれに注意を払った。
姉はここまま放置していようかという。
妹はここままでは暴走して襲ってくるかも知れないという。
そしてため息混じりに、そんなことはあり得ないのだと漏らしつつも、姉は心配性の妹のため行為に同意する。
彼女たちがその気になってからは、事の次第はあまりに早く、容易く。
膨張する多幸感が男の下半身で弾け、大量の精液を吐き出した。
幾度となく、幾度となく、無様に精を漏らし続ける。
黒脚姉妹を前に為す術もなく、男は精を漏らし続ける。
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