鷺沢文香という女
by taM.
「鷺沢…えっーと、文香ちゃん…だっけ。めっちゃ気持ち良さそうだねー経験少ないって嘘っしょ。
彼氏いないとかマジ?てか連絡先教えてよ。普段何やってるの?学生?
って聞こえてないか(笑)
アーッスッゲコレ ヤッベ文香ー中に射精すぞぉー」
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男が何か喋っていたが、文香の耳には何も届いていなかった。
熱い吐息、激しく打ち付けられる腰、汗と愛液が混ざった臭い……。
淫靡な空気が充満したこの空間に侵され、鷺沢文香は快楽という名の渦に頭の中を支配されていた。
見知らぬ、ついさっき声を掛けられた名前も知らない男と今、自分は繋がっている。セックスをしている。気持ち悪い……そんな感情とは裏腹に、躰を電流のように駆け巡る体験した事のない程の快感と本能から訪れる充足感に耐えられず、どうしようもなく彼女の心を満たしていった。この人に全てを捧げてしまいたい……そんな気すらしているのが信じられず、自分は狂ってしまったのではないかとさえ思った。
一体いつまで続くのか、いつ終わるのか、終わったとしてこの後どうすればいいのか……理性的な思考を試みるが、衰える事なく襲い来るもう何回目かも分からない射精の感覚に邪魔された。
度重なる射精により膣内を犯され続けた文香は、気が付けば今自分に覆い被さり、そして本能のままに生殖行為を行い子を残さんとしている──自分とセックスをしているこの雄の劣情を、次第に受け入れ始めようとしていた。
もう後戻りは出来ない……頭の中で渦巻いていたものが収まり始める。
文香の中で何かが変わっていく感覚がした。
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