大技の隙を突かれて
by びんかんargento
相手をひるませ、絶対に避けられないタイミングと見ての大きな一撃。
もはやあとはなく一撃で倒せるほどに弱めていたはずの状態は、その実敵の決死の罠でもあった。
強力な攻撃は裏を返せば弱点となって戦姫の急所を容赦なく突く。
思いもよらない場所からの攻撃に全力のちからはすべて霧散する。敵の命をかけた攻撃は確かな効果をもたらし、初夏を捕らえることに成功するのだった
弱った初夏を逃げられないように、触手は四肢をガッチリと包み込み拘束する。
ウィークポイントからということもあるが、それ以上に決死の力を持って生成された強力な媚毒に、初夏の体はまともに力を発するどころではなくなり、瀕死の触手の拘束を振り払うことができなかった。
元々開発、改造され淫らな行為には弱くはなっているが、それを児戯だと嘲笑うほどに体中余すことなく発情し、熱を帯び、頭の芯の芯まで蕩けそうな快楽を覚えさせる。
ほんの少しでも気を抜いてしまえばもう抵抗どころではなく、快楽に飲まれ体を動かすことさえ自分の意思ではかなわなくなってしまいそうなほど。
そうなってしまえば、あとはもう触手の餌として活力を明け渡すだけの存在へとなってしまう。それだけはさせるわけにはいかないと、歯を食いしばり震える体に力を込めようとするのだが……
触手が獲物の抵抗を許す理由はないのであれば、媚毒を注ぐ手を止めず、その媚毒を気化させ充満させる。直接注ぐだけではなく空気中から、そこにいるだけでも体が淫らになっていくようにと濃度の高い媚毒ガスを散布する。
その上で、一撃で一瞬あれば相手を確実に絶頂させることができる、強制絶頂電流を容赦なく初夏に注ぎ込んだ。
手始めに数十秒ほどだが、十分なほど初夏を追い詰めることに成功する。同時に、初夏から漏れる活力が美味になる気配も触手には感じられた。
強制的に絶頂を何十どころでは済まないほど一瞬で味わわされ息も絶え絶えとなっている初夏の状態をただただ調理の下処理の途中とし、触手はさらなる電流を与え続けていき──
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