牢屋の娼婦
by 永松平蔵
「お前も好きだなぁ……。監獄娼館なんか、ほとんどタダみたいな値段で女が抱けるとはいえ。傷モノの女ばかりじゃねぇか」
「へへへ…。実は懇意にしている女が居るんでさぁ」
「へぇ。ま、どっか欠けてるんだろうけど……若ぇのかい?」
「いんや」
「じゃあ、元娼婦の囚人で、うめぇのかい?」
「いんや。若くもねぇし、元娼婦でもねぇ。……リリアーナ様さぁ」
「は? まさか……。そういや一年前に反逆罪で捕まったって号外にもなってたけど」
「あぁ。監獄娼館に収容されてんだぁ」
「ほんとかよ。リリアーナ様って国で一番美しいって……。俺も行くぜ」
「うお……。信じられん」
「……はぁ……はぁ……。よ、ようこそおいで下さいました」
「リ、リリアーナ様……か? 確かに美しいけれど。……おっきな腹。それに全身にタトゥーが」
「い、いえ。私はリリアーナでは……28番ですぅ……」
「おらも初めて会ったのは3ヶ月前だけども、その時すでにお腹ぁおっきかったぜぇ。タトゥーはそれから増えてるけどもな。ほら、彼女の足先。おらの名前が書いてある」
「うわ……この数……」
「あぁ、すげぇだろぉ。おらも最初の時に入れさせてもらっただ」
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