癒しとしての顔面騎乗3
by 加瀬よしお
今日は労働が休み。
だが朝っぱらからむかむかしてしまった。
おれは朝起きるとコーヒーをまずいれるんけど、コーヒーミルの中は空っぽで、豆をひく必要があった。
出勤前の妻はトーストをかじりながら、朝の番組(たしか『ZIP!』)をみていた。
おれはテレビをみているとむかむかしてしまう性質だったから、さっさと部屋に引っ込めるように、前日の夜に豆をひいとくんだが、昨日の労働はやけに疲れて忘れていた。
だからおれはしぶしぶ豆をごりごりしながら、妻といっしょにテレビをみた。
そこでは男がみにつけているとかわいくみえるサンリオキャラクターの格付け順位をあてるくだらないミニコーナーをやっていた。
それをみながら、ふと高校時代を思い出してしまった。
2、3人の女子の中に混じって、前髪をゴムでしばってピョンと立てた男子がいたんだ。
そいつはもちろん繊細な・・・いや、鼻の頭にできたでっかいニキビに悩みながら紙に絵を描いてマスをかくようなタイプでは絶対ない。
やつはいつもクラス全体に聞こえるように大声で話すおしゃべり野郎で、クラスの中でおもいしろいやつということになっていた。
おれは一度もやつがいったりやったりしたことを面白いと感じたことはなかったが、(一度くらいはあるかも)べつに嫌いというわけでもなかった。
そして、やつの狙いは・・・わかるだろう?
おれはべつに嫉妬はしなかった。
もちろん彼女たちのスカートの中には気が狂いそうなほどの興味はあったけど、やつと立場を入れ替わりたいとは思わなかった。
妙な話だが、そのときおれは、やつに対して妙な優越感を抱いていたんだ。
追記)なんだか投稿したあとに、ちょっと気取りすぎていることに気づいて後悔している。でもそのままにしとく。変に媚びる文章も書きたくないし。ただ一部文章を直したところがあることは報告したい。
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