廃線バス停留所の女

by けんぶ

「今回は何やらサスペンスドラマみたいなタイトルですね。」

『通学に使ってた路線バスが廃止になってしまったので、今は親に学校近くの使われなくなったバス停まで車で送り迎えをしてもらってる女の子です。帰りの迎えが来るのは親の仕事が終わってからなので時間的に大分待たねばなりません。コンビニも無い様な山深い田舎の町なので、いつしか自分を慰めるようになってしまったんですねぇ。』

「ちょっと可哀そうな子ですね。まぁ、大体の事情は分かりましたが…で、何できゅうり持ってんですか？」

『お腹空いたんですね。近くに野菜の無人直売所もありますし。』

「きゅうり好きなんですか？」

『はい。他にもバナナとかソーセージ、う〇い棒なんかも好きですよ。』

「何か意図的なものを感じる設定なんですけど…きゅうりが妙にテラテラしてるのはもしかして…？」

『えぇ、下の口で食べました…。』（← 後でちゃんと洗って食べました）

「ダメじゃないですか！食べ物を粗末にしちゃ！…っていうか中でもし折れちゃったりしたらどうすんですか？！」

『マンドラゴラになります。』（←マン〇だけに）

「なるか～～っ！！」