鬼のいぬ間に選択
by sakifox
怪しい地下格闘興業に陥れられた巴子。
アクシデントじみた盛大な陵辱ショーの後、すっかり大人気となり、
運営としても、逃がすのも始末するのも惜しい「選手」となった。
ただ、一つ問題になったのは、彼女自身の強さだった。
とかく対戦相手を潰されるのだ。選手に怪我をさせられるのは運営としても困る。
しかし、彼女の人気はその強さにある。
観客としては、戦闘能力も精神力も強靭なその様が、いつ敗北を晒し屈するのかを見たいのだ。
試合のルール自体に関して無理な縛りを追加しても、あまり良い反応が得られないだろう。
かといって自由に戦わせては、勝つばかりな上に、相手の選手が壊れてしまう。
そこで運営は多少強引な方法に出た。
「勝てば性的なペナルティ」「負ければ身体的な拷問を伴うペナルティ」を行うことを提示したのだ。
無理筋な話ではあるが、生殺与奪は運営が握っている。巴子は選ぶしか無い。
負ければその時点で何らかの負傷を負ってもおかしくない。
その上、拷問を受けて、次の試合に影響するような事があっては、悪循環にハマっていく。
勝てなくなればこの場所での商品価値がなくなることは、巴子もわかっている。
巴子は今日も勝った。
相手をまるで寄せ付けず、負傷もなく勝利した。
待っていたのは、観客自由参加のおさわりコーナーであった。
巴子自身で「これ」を選んだという事実は、観客の嗜虐心を煽った。
辱めを受けてすぐ心が折れるようなタマではないだろう。
今日を凌いで、明日もまた、自分の意思で「これ」を選ばされるのだ。
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