人動魔獣機11

by 黒藤

人動魔獣機「クラーケン」
大戦後期に開発された水中専用魔獣機。
「スキュラ」など他の魔獣機を指揮する司令塔の役割を担っていた。
これら魔獣機による海上封鎖は非常に強固であり、
結局、終戦まで海上の防衛網が突破されることはなかった。
本機最大の特徴は、撃沈した船の残骸や乗組員を取り込み自己強化できることである。
一部の、特に激戦区で運用されていた機体は必然的に肥大化しており、
戦後、引き揚げられるまでその全容を知るものが居ないほどであった。
この怪物を解体した際、数十名もの人間が生体ユニットとして囚われていたと言う。