【時事】「バルテュス」作品 撤去署名集まる
by 九州外伝
「いかがわしい」バルテュス作品、展示に非難で署名9000人 NY→https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171206-00000040-jij_afp-int
見出しで「すわ、創作表現規制か!?」と思って身構えたんですが、記事読んでちょっと考えたら「これは"ゾーニングをちゃんとしよう"っていう話なのでは?」という気もしてます。
以前、少し触れたエヴァ・イオネスコ氏(アートを詭弁にした児童ポルノの最初期の被害者にして至高のカリスマモデルの一人。キン肉マンで言うと"完璧・壱式ゴールドマン/悪魔将軍くらいのレベル)が、自身の映画「My Little Princess (邦題・ヴィオレッタ/2011年)のインタビューで
「芸術かポルノかという論争は"芸術であり同時にポルノでもある"ものが存在するからこそ起こるのであって、どちらか一方に分類しきれるならば議論なんか起きない」
と言っていたのが、個人的には非常に納得のいくものでありました。
それらの作品というのは「双方の性質を併せ持ち、どちらかに押し込めきれない」ものであると思うのです。
ポルノでありながら、その芸術性の高さから存在を認められる作品がある以上、芸術であっても その猥褻性から人目をはばかるべき作品も、あるものだと考えます。
今回問題となった「夢見るテレーズ」にしても、小児性愛者的視点で「エロいかエロくないか」って言ったら間違いなく「エロい」。
常人をはるかに超える「表現力」を持った「芸術家」が、その辣腕をふるって表現した「性的な作品」がエロくないわけがない。
批判の署名も、「作品を破壊しろ」と言っているわけではなく「展示の方法を考えてくれ」と言っているだけですし、ぶっちゃけてエロい作品を「エロくない」と言い張ってる方が、よっぽど作品への冒涜なんじゃないか?って気もするんですよね。
コミックLOはコンビニで売っちゃいかんし、買う側も「コンビニに置いてくれ」とは思わない。
その「線引き」を曖昧にしてしまうと、架空表現規制が「現実的に必要になってしまう」ような差し迫った事態にもなりかねない、と私は思うのです。
理性のタガは、きっちり締めておくべきかと思います。それは「不自由」ではなく「自衛」ではないでしょうか。
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