腹背の後背位
by 碓井央
「もう──おかしく──おかしくなっちゃう」
何を言ってるんだかな──お前は元々おかしい女だ
「なんなの──これ──なんなの」
卑しいお前の躰が『反応』してるのさ
「すき──わたしだいすき──王子様のこと」
お前が好きなのはお前の夢の中の王子様だろう
俺を下敷きにして自分勝手に思い描いてる幻想だ
「じゃなくちゃ──こんなに──気持ちよくなるはずない」
それこそ幻想だ──好きな相手だから気持ちよくなる?
違う──お前の躰が気持ちよくなりたがってるんだ
ショボい記憶と結託して『気持ちいい』状態をでっち上げてるのさ
「こんな──これだけ──なのに──もう」
そういう風に躰を躾けたんだろ──自分の『指』で
人前で清楚なお嬢様──いやお姫様か──のふりをしてるけどな
まあそれはお前の勝手だ──それに俺だってやってる
──たぶん回数だけならお前の何倍も
発表会でお前と踊ったビデオ観ながらほとんど毎晩──瀉しまくってる
すくなくとも卑しさっていう点じゃ俺も負けてない
もはや仮面を被ってるなんてもんじゃない
すべてに対して嘘をついてる──お前にも──俺自身にも
「わたしもう──だめ──お願い」
「──お願い──一緒に」
ここで瀉すもんか──お前一人で達してしまえばいい
そして自分で造った幻想の王子様と結ばれて幸せになれ
お前は俺にはふさわしくない
もちろん俺も──お前にはふさわしくない
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