れいむさんちょっと体内借りますねー^^
by おれんじまんぼう
神社の中にみっちりと詰まった肉塊。その理解の範疇を超える風景は、まさに眼前に異界が現出したかのようであった。
いかに怪奇やら魑魅魍魎やらと毎日渡り合う博霊の巫女といえど、さすがに怯みが生じたのは致し方のないことだったのかもしれない。
ほとんど収縮しない肺を必死に動かし、酸欠気味の頭で霊夢は考えた。
断層のようになった場所から生えた細長い、針金虫のような器官に利き手を絡み取られ、反対側から無理矢理に押し込まれる。
まるで、生き物の口かなにかに、無理やり詰め込まれているような感覚を受け、必死に逃げようともがいたが、簡単に彼女はその中に押し込まれた。
本来知っている神社よりも二回りは小さな空間に彼女は押し込められた。
体の上を細長い触手が這い回る。てらてらと光を鈍く反射する外観は、あまり頑丈そうなつくりには感じられなかったが、実際にはそれはほとんど筋繊維の集合体のようなもので、自在に彼女の体にまとわり付き、息が詰まるほどの強さで体を締め上げた。
骨盤が二回りほど大きく開くほどの拡張を繰り返された霊夢の体は、すでに前も後ろも排泄を我慢することすらできず、チョロチョロと彼女の意思とは関係なく、失禁を幾度となく繰り返した。
十分にほぐしきった体は、すぐに利用され始めた。
腹の中をどろりと粘る液体で埋められた彼女は、そのまま放置される。
空間の壁は蠢き、湿気のせいで息苦しさと不快感に満ちている。
おまけに自分の体臭が篭り、鼻が効かなくなるまでは垂れ流したそれとともに、舌を噛み切って死のうかと考える一番の原因となった。
舌を噛もうと決めた途端、嘔吐感が這い上がり、彼女の口まであのどろどろの液体が喉を通って這い上がってきた。
少し考えれば簡単にわかる。すでに異常なまでに肥大化した腹から胃を抜けて、内容物が口に逆流してきたのだ。
げえげえとまるでポンプで井戸の水を汲むように、彼女の口からは随分と長いあいだ、白濁した液体が溢れ続ける。
下からも、えづきと一緒に、どぼどぼ同じ液体があふれる。
酸味と、苦味と、そして喉に絡まる不快感の間に、ゴリゴリと彼女の3つの穴を擦る固形物が混じる。
自分の体を絡め取っている、触手の幼生が、彼女の吐瀉物の中に混じっていた。
気温の変化も、明るさの変化も、何もない空間で、それを何度繰り返したのか、もう思い出せない。
今や彼女は抵抗どころか、意思の残滓すら瞳に浮かべずに、醜く肥大化した肉体をその場所に横たえている。
呼吸のたびに苦しげに喉が鳴り、餌も与えられていないのにやせ細ることもなく、ただただ大きくなり続けている。
助けは来るのか。明日か、それとも永遠に来ないのか。
そもそも、もしここから出られたとして、どうするのか。
もはや視線を動かすだけで視界を埋めるようになった腹を、彼女は無気力に見つめ続けている。
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しばらく更新が滞ってたので大型差分をどーん!
紅楼夢からこちら静かにしてましたが、コミッションのほうも落ち着いてますのでしばらくはニジエとCG集に集中したいと思っております。
コミッションについてご希望、お尋ねごとのある方はお気軽にメール等でお声がけください
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