ドロドロ諏訪星
by 春魔解丼
「あんた、強くなりたいんでしょ。いいよ。いいことしたげる」
不意に唇を奪われた私は、頭を砕くような甘い唾液に意識をぐるぐる溶かされながら、ふらつく足で彼女について行った。強くなりたい。聖が戻ってきてから、いや、魔界で負けたあの時からずっとそう思っていた。聖を守りたい。ずっと一緒にいたい。だから強くなりたかった。意識が戻った。妖しい笑顔がそこにあった。温かい肉の感触が全身を包む。身体が少しずつ溶けて、下に流れていく。大きなお腹に流れ込んでいく。宝塔の輝きと溶け合って、新しいわたしがそこにいる。細い腕が優しく私を抱き寄せ、今度はゆっくりと唇を重ねる。唯一残った私自身が、私の意識が溶かされていく。頭に血が、ドクドクと流れてくる。これは、諏訪子様の血。私は諏訪子様に生かされている。心地良い。ずっとこうしていたい。ああ、だけど、ずっとこうしてはいられない。視界が暗くなる。諏訪子様の優しい声が響く。
「おやすみ。少しのお別れだよ」
ああ。私はもうすぐ、産まれる。新しいわたしになって。ありがとうございます、諏訪子様。貴女のお陰でわたしはつよくなれる。つよくなって、わたしは、すわこさまをおまもりしたい。このみは、すわこさまのために。ゆっくりと、私が、すわこさまのなかに、とけていった。
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なんかドロドロした諏訪星が描きたくなったんです!物理的にドロドロしたやつ。
しょうちゃんが宝塔と合体して単純計算でカラテ10倍にプラス諏訪子パワーなのでとてもつよいとおもう(小並感)
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