真綿で締めるように
by sakifox
―妖怪退治に向かった金屋あざみが捕まってからすでに数時間が経過した。
手足はしっかりと拘束されており、逃げ出せそうにもない。
触手は延々と抽送を繰り返しているが、声を上げてしまうほどのものではない。これならば我慢できる。
いずれ本命の責めが来るだろう。今はチャンスを待ち、体勢が変わるときを逃さず脱出するのだ。
と、彼女は考えていた。しかし、それは大きな見込み違いだ。
捕まえた獲物をわざわざ消耗させる必要はない。飼い殺しにして養分にするのがこの生物の目的だ。
激しくはない、しかし無視も出来ない、このジリジリと焦がされるような快楽は、
彼女が力尽きるまで、決して終わることはないのだ。
永久に来るはずもないチャンスを彼女はひとり耐え、待ち続ける。
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