デレマス12歳組：おしっこ我慢大会

by 大呂亮

――バンナム会議室――
両津「やあやあ、きみがあの娘たちのプロデューサーか。
　　　今日はいい企画を持ってきたんだ」
Ｐ「はあ、いい企画、ですか……」

――数ヶ月後　かつしかシンフォニーヒルズ――
ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ
両津「うーむ、自分で企画しといてなんだが、こんなに客が押しよせるとは。
　　　文字通り小便くさい小娘ばかりだろうに」
Ｐ「だがそれがいい、という人が大勢いるんですよ。我々の業界では」
本田「そうなんですか。
　　　ぼくはやっぱり美波さんや文香さんみたいな清純な女子大生のが好みなんですが」
両津・Ｐ「清純……？」
両津「…彼女たちは清純だ　うむ絶対！」（肩をポンとたたきながら）
本田「なんか引っかかる言い方だな」
左近寺「まあ、お子様ばかりとはいえ毎月給料の九割を課金してる、
　　　　美城プロの楽屋におジャマできるとはありがたいことだ」
電極社長「九割か！　ユーザーをそれほど中毒にさせる商品の開発力は見習いたいものだな」
芸能記者「おしっこを我慢している女の子のいいところは？」
Ｐ「（つらくてもがんばって笑おうとする）笑顔です」

美嘉（司会）「おしっこを我慢してる１２歳の女の子を見たいかーーーーッ」
観客一同「オーーーーーーーーーーーーーーー！！！！」
美嘉「アタシもよ、アタシもよみんな」（涙目）

美嘉「全参加者入場です！
　
　黒髪ロング優等生こそが正統派美少女の代名詞だ！
　まさか『in fact』が実装されるとはッッ　橘ありす！
　
　プリンセスの座は私のもの～　邪魔する娘にはヒョウくんをけしかけるだけ～！
　虫愛ずる姫君　古賀小春！

　特に理由はないッ　お嬢様キャラが金髪なのは当たりまえですわ！
　クォーターかもしれないのはないしょだ！　ママァーッ!
　櫻井桃華がきてくれた―――！

　俺っ娘の性的さを知らしめたい！
　少女サッカー　結城晴だァ！

　ルミネ大宮で磨いたファッションセンス！
　セクシーでかわいい中学の一年生！　城ヶ崎莉嘉だ！

　スゴォォォォォいッ！
　きみは豹柄や蛍光ピンクのスウェットが好きな小学生なんだね！
　的場梨沙だ！　

　加えて膀胱炎発生に備え他作品から超豪華なリザーバーを御用意致しました！

　メガロポリスに発展しうるメトロポリスである　鷲尾須美！
　ちっちゃなムネでいいと思うよ　１２歳。綾瀬花日！
　お前のような１２歳がいるか！　天ノ川きらら！」

観客Ａ「黄金郷だ…すごいや、黄金郷は本当にあったんだ！」
観客Ｂ（眼福で）「目が、目があ～っ！！」
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美嘉「みんな小さな体でがんばっています！
　　　なお優勝者にはラムネ１年分を贈呈します！」
参加者一同「いやあ～っ！　いまそんなこと言わないでえ～っ！！」

――大会の翌日――
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
美城常務「この企画を作ったのは誰だあっ！！」（刺身包丁を手にしながら）
大原部長「両津の大バカ者はどこに行った！？」（日本刀を手にしながら）
中川「やはり女は２５歳以上に限るとＭＵＴＥＫＩの事務所へプレゼンに行きましたが……」