おりんりんランド(白痴)
by おれんじまんぼう
むせ返るような体臭。彼女はそれに少し眉を寄せた。
だが、それだけだ。無気力に下がった腕を鼻に寄せて臭いを嗅ぐわけでも、あるいは体を拭うわけでもない。
立って風呂か水浴びにでも行くことだってできる。だが、それをしない。
彼女の脳みそはごっそりと都合のいい部分を除いて取り除かれていた。
欲望、感情、自意識。それらを司る部分はすでに失われ、再生することもないだろう。
今の彼女を支配するのは倦怠感。
知らない男の子種を腹の中にぶちまけられても、自分の糞便が自然に排泄されるところを眺めても、もはや言語を理解できない頭で、体の怠さを感じるだけだ。
腹が大きくなって、胸が乳牛かなにかのような化物のような大きさになっても、それは変わらない。
彼女はただけだるげに、そして理解できない何かを観察するように、男たちに暗い瞳孔を向けている。
***
コミッションで作業したものになります。
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