咲夜さんが繭と同化させられちゃう話(18g)
by おれんじまんぼう
腐った卵のような空気の中、その一番奥に咲夜は巨石のような体を横たえている。
生首のようにも見えるが、よく目をこらせば、それが人間の体の特徴を持っていることに気がつくだろう。
この空間に取り込まれた咲夜の成れの果てが、それだった。
骨のない単純な生物のように、全身をぶるぶる震えさせ、焦点の合わない目でどこかを見ている。
血管の一つひとつまで侵食され、脳の半分にまで何かが潜り込んでいる感覚はある。舌も肺も、何も自分のものではなくなっていたが、それでも残酷なことに意識は残っていた。
ここに来るまでに恐ろしいほどの苦痛があった。そして、もう何も起こらない。
あとどれくらい続くのだろう。
自分の脳がぶるぶる揺れる感覚に嫌悪を感じながら、彼女はただそこにある。
***
繭と同化して変異する絵。キャプションは無し。
過去作のCG集を書き直したものになります。
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